ALBA 紅の豚 30周年記念 アルバ ACCK726 レビュー カッコイイ記念時計ってのはこういうものさ 

ALBA アルバ セイコー

ACCK726 紅の豚30周年記念モデル

クォーツ Cal. VJ21

アルバのジブリ・コラボモデルが出ました。

 

15400円で、これだけの文字盤の質感が出ていて、防水10気圧。そして、径が36.5です(このサイズ感は、ALBAだから、というのもあるのでしょう。メンズレディース兼用?)。でも、私にとって一番大事なポイントで、これならとりあえず、着用する気になる大きさ。

映画公開30周年を記念して、ダイヤルデザインに25年前に宮崎駿監督が、こんな時計が欲しいと描いた当時のスケッチに着想を得て、その細部をデザインに反映した特別な限定モデルです。
・「紅の豚」の舞台であるアドリア海の美しい白昼の空をダイヤルに描いたモデルのストラップにはサボイアS-21の鮮やかなレッド、夕暮れを描いたモデルはポルコが愛用するトレンチコートのベージュカラーを採用し、映画の世界観を表現しています。
・「紅の豚」のテーマである「カッコイイとは、こういうことさ。」のメッセージを込め、裏蓋には主人公がたたずむ姿と、シリアルナンバーが刻印されています。

 

というのがメーカーの説明です。

赤いほうが900本、ベージュのほうが500本限定

ベージュのほうは、熱心な人が、2本一緒に買うとき用だね。

 

 

【ずっとジブリ時計が欲しかった】

時計オタクの宮崎フアンとしては、何か、コラボ時計が欲しいなぁ、と常々思っていました。

ですが、近年の、コレとか、

コレには失望させられました。

イヤ、まず、紅の豚のほうは、デザインもちょっとウーン…なんですが、値段が高いし、デカいんだよなぁ。スプリングドライブなんかじゃなくていいから、クォーツでいいから、小ぶりにしてほしかった。クロノグラフはともかく、全部40ミリ超え。

ラピュタは35ミリくらいだったら結構欲しかったですけどね。

ラピュタに熱心なおじさんならこのぐらいの価格帯で出したほうが質も上がるからいいんでしょうが、やはり、このデザインで40ミリって間延び感があるんです。

 

そもそも、まだ時計オタクじゃなかったころ、三鷹ジブリ美術館ができた時に、限定で売られたという、コレ。コレが今までで一番かっこいいですよ。

コスモノートのデザインとワンポイントのサボイア号のデザインがとてもシックリきて、ほんとにカッコイイ。

 

実際には、24時間の文字盤なので、見づらいんでしょうが、これが当時、定価で買えたんなら欲しかった。

もはや、100万円でも買えないレベルなので話になりません。これが限定の恐ろしさですね。

 

その昔、どんぐり共和国とかで出てた、このあたりの時計という選択肢もありますが、子供だましすぎるので、中古をわざわざ買おうという気もしていなかったんです。

いや、価格帯や品質について、これらと大差は無いと言えばそれまでですが。。。

 

耳をすませば25周年」では、悩んでいるうちに、売り切れ。やはり、どう見てもレディースだよなぁ、という思いもありました。家で飾るだけになっちゃうから↓

 

 

【概要・付属品】

そういうわけで、前置きが長くなりましたが、今回のアルバの紅の豚、写真をたくさん撮ってみたので、以下に掲載します。

外箱には、黄昏を飛ぶサボイアの素敵なイラスト

保証書と、例の、宮崎駿の、時間にしばられずに生きましょうって言葉を添えた記念カード。

それに、この時計のデザインの元になった、宮崎のスケッチをウンチクとしてカードに載せてあります。なるほど、ソックリですね。

よく見れば、実は、ブタがアニメ版でなく、原作の「飛行艇時代」のように耳が見えるブタですし、12時位置のゼロは、マンマユートのドクロマークを消した上に描き直したように見えませんか、↓ココ

  

12時・6時両方をマークにするとクドかったでしょうかね

 

 

また、この文字盤は「ドナルド・カーチスが豚に狙いをさだめているシーン」でしょうから、8時位置に照準器の輪っかが描かれたんだと思います。

それで、照準器は風防のガラス面にかかれていて、文字盤から浮いています。

最初、このオリジナルの絵をもとに、照準器のところをスモセコ秒針にした機械式時計だったらおもしろいな、と思ったんですがね。

でも実際、風防に描いたことで文字盤が遠くに見えて立体感があって面白くなってます。

 

本体のステンレススチールのケースですが、ご覧の通り、値段なみのヌルリとしたエッジの全部鏡面仕上げ。

まあこんなものでしょう。ビシっとしてて、しかもヘアライン仕上げだったりしたらもっとカッコよかったんですが。仕方ない。風防はもちろん普通のミネラルガラス。

サイズですが、

実測でケース径はリュウズ抜きで36.5mm、

ラグからラグの縦の長さは43mm。⇐ここの長さは重要

厚さは8.5mm

ラグ幅は18mm、ベルトの尾錠幅は16mmなのでどこでも手に入りやすいのでベルトを付け替えやすい。

月差20秒の普通のクォーツ。カレンダー無し。不要なのでシンプルでよい感じ。

視認性は良くないですね。あくまで文字盤のイラストを楽しむ時計。

私としては、この時計の一番残念な点は、秒のインデックスが無いということ。数字の0、3、豚、9の4か所と、あとはクサビで5分おき。

デザインはともかく、平日には使えない時計という位置づけになってしまいます。

 

針やインデックスのデザインは、もともと、宮崎駿のスケッチを再現ということで、少しアンティークな感じで、短針のみ、ブレゲ針っぽいです。

秒針が、赤ですが透明な樹脂でちょっと珍しい。安っぽく見えるかというとそうでもなく、楽しいですよ。

あとは、上にも書きましたが、8時位置の照準器の輪っかがとってもいい感じです。

 

裏蓋はには、ポルコのコートを着た「風がしみるぜ」のシーンの絵に、900本のシリアルナンバー

楽しいのはベルトの裏の絵ですね

劇中出てくる、ダボハゼの針路を描いた絵です。

飛ばねえ豚はただの豚だ、というイタリア語が書いてあるそうです。

遊革と定革は、やはり、白と緑にして、トータルでイタリアの国旗の色にしてるんですよね

私が昔、作ったベルトと同じです↓

SEIKO 6309-7049 サードダイバー150m(その3:紅のクロコ・ストラップ) - 古時計にワニ革着せて

尾錠は、何の変哲もない鏡面の四角いもの。

剣先には、マークもついてます。

ベルトも決して高級感はないカーフですが、時計とのバランスはいいかも。

 

 

【ともかく文字盤のデザインが魅力】

購入前にもちろん、HPをよく見て、値段相応のチープさを承知の上に買ったのですが、

上記のように照準器が文字盤ではなくガラスにかかれているのも凝ってると思って、ともっかく文字盤イラストに期待しました

空の色は原作の青よりも紫っぽいです。

サンレイ仕上げの文字盤、雲の影の部分のドット状の描写が素敵ですよ

生で見てみて、思った以上に良かった、というのが正直なところ。肉眼で見る限りポルコの愛艇サボイアS-21も縁取りありで、緻密に描かれていて、楽しくなります。

 

おそらく文字盤作成のもとになった画はこれかな?

コレ、そっくり↓ ただ、尾翼の前方は本来緑色なんだけど白になっちゃってる?

 

 

そういうわけで、まとめ。

15400円ですから、オモチャ以上、実用時計未満という感じですが

文字盤のデザインがなかなか凝っていてキレイなので、ジブリフアンとしては、買い、だろうと思いました。

そもそも、コラボというかアニメの○〇周年記念を祝うというのはこのぐらいの商品がちょうどいい、スマート、つまり、カッコイイと思うんですよ、アルバさん、ありがとう!

900本+500本ですから、まさか、とは思いますが、転売屋さんの努力でプレミア化して3万とか5万とかで買わされることの無いよう、ブタ好きの人は念のため、適正価格で今のうちに買いましょう。

(「耳をすませば」の25周年記念時計がすごい価格で売られていて残念でならない)

明るい野外で撮影するとこんな感じ。

青空と飛行艇コントラストがカッコイイです。三男のセワシもだいぶ赤ちゃんぽくなりました。

今日はこんなところで。

読んでくれてありがとうございます。