セイコー サードダイバー6309
その3 レザーストラップ
その1、その2はセイコーの書庫です。
ファイブの日で間が開いてしまいましたが、サードダイバーの続きです。
赤のシャイニー・クロコダイル(フォルゴーレ号)を着せて
こちらは、ベゼル交換の前の姿です
クロコダイル・シャイニー
剣先側:10.3cm
尾錠側:7.5cm
厚さ:3mmフラット(芯材あり)
幅:22mm-20mm
ステッチ:オレンジ5番手
イメージ:カッコイイ中年の豚の愛機サボイアS21
裏材はオレンジで、ステッチもオレンジ色です。
真っ赤なベルトには真夏の白い雲が似合います。
こちらはホテル・アドリアーノに着水したところ。
アジトにて
今回のストラップには、アンコを入れています。全長にわたって薄い芯材が入っています。あまり見た目にはわかりませんが。
尾翼の国旗のカラーをイメージしてサル革を作りました。白いので、作製時のヨゴレが目立ちます。
同じような写真ばかりになってしまったので、ここからは、少し詳しく、作った時の様子を紹介しています。
昔、作ったセイコーの7S26ダイバーと同じ型紙を取り出して、型を取りました。裏材はクロムなめし(?)のオレンジ色です。シボが良い肌触りです。
端を斜めに漉いて
これで、材料はそろいました。黒い細めの革は芯材です。1ミリ程度の薄い革。サル革も裏材を使って厚さと安定性を確保します。
芯材は、横から見て台形になるように、四辺を漉いておきます。
ワニ革にはバネ棒部分の補強材を貼り付けます
こんな感じで
裏材に芯材を張り付けます。時計側は少し貼らずに残しておきます。
その部分に、ワニ革を張り付けて
ガッチリと圧着します。
サル革も裏材を張り付けました。この後ちょっと整える必要があります。
裏材に合わせて、ワニを成形します。ここまでくるとなんとなく一安心して、寝ることにしています。
そのあと、紙やすり、トコノールを繰り返して、横幅を整えます。コバに塗装をすることを見越して、この時点ではほとんど抵抗なく、尾錠を通るくらいに。
本体の幅が整ったら、サル革の仕上げをやります。
紙やすり、焼き締め、ロウの塗りこみ、なんかでコバを処理します。
終ったら、本体に、ネジ捻で、ステッチ位置に線を入れます。
菱目打ちで穴をあけて
疲れます。
五番手のビニモがちょうどいいんです。
なんとかあまり曲がらずに入れられました。
この後、もう一度紙やすりをやったり、トコノールで整えたりしたら、フチ捻でコバを処理します。
コバワックスでこすったりしながら、納得いくまでヤります。
納得したら、最後に細かい紙やすりでちょっと荒らしてから、顔料(コバスーパー)で赤い色をつけます。鮮やかな赤ですね。
緑を遊革、白を定革にします。コバは赤に統一。
こうやって貼り付けて
完成です。
裏側から見るとこうなります。尾錠は、型番とかわからないけどセイコーダイバーの尾錠です。
装着したところ。
コバの赤は革の色より少しオレンジっぽいですが、よく合いました。
まだ夏は終わっていません!
サードダイバーに真っ赤なワニ革を着せてカッコイイ中年を目指しましょう。
お付き合いくださり、ありがとうございました。
今日は、こんなところで
コメントくれる方、ナイスくれる方、読んでくれる方、皆さま、ありがとうございます。
キィーーーン
お わ り
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