その6;迷彩柄ストラップ
(その1~5は、オリエントの書庫です)
キングダイバー1000のために作ったレザーストラップをご紹介します
ORIENT
キングダイバー 1000
Cal.4971
5振動(18000回/時)
自動巻
27石
1967年~
豚革・迷彩柄のストラップを着せて
例によって、細腕に合わせて寸短仕様です。
特に、この時計はラグからラグまで(縦の長さ)が47mmとちょっと長いので、ベルトは短くていいです。
尾錠側:7.5cm
剣先:10.0cm
幅:18mm-16mm
厚み:2.5mm(フラット:アンコなし)
定革と遊革だけ、ワニ革の黒色、茶色で作ってみました。
イメージは、マンマユートのダボハゼ号
イメージボードでは、アニメの緑よりも、ベージュ&茶の色調が濃いようです。
特に、小穴の開け方が雑です。穴が小さくて、尾錠のツク棒で広がってしまった感じです。
ここからは、製作風景です。
豚革の迷彩プリントが0.5mmぐらいの薄手なので、作る前に、まず薄めの革と張り合わせておきます。
定革も、遊革も、補強のためにごく薄い革(青)と張り合わせておきます。
エルスーパーボンドを塗りまして
べたーっと。
これで準備ができました。
黒の裏材を漉いていきます。
ちょりちょりと。焦るとついグシャーっと行って、表側に穴が開いてしまいます。なかなか上達しません。ゆっくり落ち着いてやろう。
サル革は先に仕上げておきます。
トコノールで、コバを磨いて、ヤスリで削って、を繰り返して、染料で塗りまして。
本体に戻ります。表側(迷彩)の裏に、補強材を張り付けて
1.5mmの棒を巻き込んで、張り付けて
裏材と張り合わせます
この後、裏材に沿って整形します
大まかにできたら、、、
ここからチマチマとコバの削り作業をやりまして
熱したヘラでコバを焼しめたり、ロウを塗ったり、サンドペーパーで磨いたり、を繰り返して、、だいたい納得するまで。
サル革を準備しておいたので
本体に取り付けます。
尾錠側に固定する定革(右)は、張り付けやすいように、またかさばらないように漉いて、荒らしておきます。
だいたい準備ができたら(サル革がきつすぎないか、とか)
最終的にコバを顔料で着色しました。一回目
まだデコボコしている箇所があり、顔料じたいのデコボコもあるので、
なんどか磨いて、塗ってをくりかえしました。
もう、イイヤーとなったら、遊革を通してから、定革を張り付けて
おしまい。
あとは、ステッチをちょっとだけ、補強とデザイン程度に
今回、太いステッチを使いました。0番手のベージュのボンド糸です。
このあと、尾錠のツク棒が通る穴と、剣先側に小穴をあければ完成です
なんだか、暑さのせいにしてはいけませんが、雑な部分がいつも以上に多いな~と思ったけど、別に気にしないんだよな。自分で使うだけだし、、という元も子もないことを言っています、最近。
ともかく、ダイバー時計に、迷彩柄を合わせるのもなんとなく悪くないな、と思い始めてます。キングダイバー1000は一般的なデザインとは一線を画しますが。。
迷彩と言えば、軍隊、
そういえば今日は終戦記念日です。アンポの問題もある中。
立花隆が長崎の日に、テレビで言ってました。
「被爆者のいなくなる日が間もなくやってくる」と。
ちらっと聞いたところでは、原爆のない未来、という意味かと思いましたが、そうではなくて経験者が死んでいなくなるという意味ですね。
私もこの春、祖父を亡くしました。
じっさい、「戦争を知らない子供たち」の
髪の毛がこれだけさみしくなっているのですから
リアルな経験でないことを重々承知の上で、どうやって、次の世代に伝えればいいのか、真面目に考えなければいけないのでしょう。
考えましょう。
今日は、こんなところで。