迷彩柄ストラップ (ヘルブロスのダイバー時計)

今日は、暑い夏に、熱い気持ちで作ったストラップを紹介します。

カモフラ柄のベルトです。
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迷彩柄(カモフラージュ柄)ストラップ

豚革(柄プリント)
幅19mm-16mm
剣先側11.5cm
尾錠側7.5cm
暑さ3mm(フラット)


長さを見ると、普通の人の手首に合いそうだということがわかります。
(オーソドックスな市販のベルトはたいていこのサイズです)
これは、細腕の自分のために作ったのではなく、プレゼントしたものです。

ブログを読んで下すってる方には、お話ししたことですが、オリエントのキングダイバーの裏蓋が開かずに、苦しんでいるのを、

ブログ友達のじゃみまるおさんにオープナーを自作してもらったのです。


御礼を考えたのですが、ジャンク詰め合わせよりも、手作りには手作りでこたえたいと、私のわがままから、ベルトを作らせてもらいました。
合わせる時計は、マニアックなブランド、ヘルブロスのダイバーです
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プリントのフチの部分と、ロウを塗ったコバの部分がちょっと汚く見えています、、が、とりあえず、一生懸命作った気持ちを汲んでくれまして、喜んでいただけました。
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他人様にあげるものだから、と、ちょっと多めに写真を撮ったので、レポートします。

工作用紙で作ったカタに合わせて、裏材の黒い革を切り出しました。マキコミ部分があるので、剣先側は仕上がりより3ミリほど、尾錠側は6ミリほど、短くしてあります。
迷彩革は薄いので、さらに薄い革とぴったり張り合わせてから一枚の革として使います。
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裏材よりも少し大き目に迷彩を切っておきます。サル革(定革、遊革)も薄い革に張り付けてから、きりだしました。6mm幅で6cmくらいの長さで。
これで材料がそろいました。
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迷彩の革に巻き込む位置を書き込んで、その付近に、左側に見えているポリエステルだったかなんだか合成繊維の補強材を張ります。
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補強材を貼り終ったら、端っこを、ナナメに漉きます。
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もちろん、迷彩革は、二枚を張り合わせてあるので、端っこはこんな感じになります。


バネ棒と同じ1.5ミリのピアノ線を巻き込んで、しっかりと張り付けます。補強材が見えないけど、この内側を裏打ちしてます。
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ここに、裏材をしっかりと張り付けてから、裏材に合わせて迷彩を成形します。
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粗く仕上げて
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あとは、裏材に合わせてコバを削ります。これは削る前の状態↓
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紙やすりのリューターと、紙やすりを併用してやっています。
ときどき、トコノールを塗ったりして固くしてやることもあります。
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だいたい、高さがあってきたら、尾錠を通してみてすんなり通るかチェックします。

熱しながら蝋をコバに塗りつけて仕上げます。(ここではトコノールは使っていません)フチ捻の代わりになにかのナイフのようなものでやっています。
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コバの強度をつけるため、ロウで焼きシメたら、ヤスリで成形して、もう一度塗って、というのを数回繰り返します。やりすぎて表側にロウがはみ出すことがあります、、ちょっとやってしまったのです。
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途中ですが、イメージをもつために、ちょっと時計を乗せてみました。セイコーファイブ
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いつも、顔料か、染料を使ってコバを塗るのですが、今回は主に、染料とロウでコバを仕上げています。顔料を使うとカピカピになってボロっと取れやすいこともあるので(塗り方の問題もあるけど)。
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ぬめっとした感じですが、だいたい均一になっています。私の実力ではこの程度が限界です。最後に、レザーコートをさっと塗ってすこし、つやを出しています
サル革を用意します。これらは先に、同じようにコバを仕上げておきました。
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定革は、半分くらいは尾錠側の革に挟まれるので、分厚くなりすぎないように削っておきます。
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両端を7ミリくらいずつナナメに漉いておいて
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張り付けます。丸くなっている方は遊革。このあと、接着している部分はステッチをいれて補強します。
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定革の方もおなじように丸くしますが、糸は入れずに、張り付けました。


だいたいこれで完成ですが、最後にステッチを入れます。
今回は、0番手の太いベージュのボンド糸を使っているので、いつもの菱目打ちでは穴が小さいので、ヤスリなんかで広げています。
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このように補強すべき場所にのみ糸をいれました↓
デザイン的にもビンテージのベルトっぽくなって気に入っています。
(全部に入れるより楽だし、、というのは言わないようにして)
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まだ端を切っていない状態の糸。ギターに弦を張って、きりっぱなし、みたいでカッコイイ。昆虫の触角みたい?

ステッチは切ったら熱して丸めてから穴に押し込みます。
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だいたいできあがり。
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小穴は、持ち主にあらかじめ聞いてあった二か所のみです↑

これで。尾錠を装着して、
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完成しました。
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裏側から見るとこうなってます。
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コバの最終仕上がりはこのぐらい。レザークラフトの経験のある人にあげるというのは勇気がいります。
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太めのベージュのステッチは、デザインとしていいアクセントですね。
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迷彩柄のストラップをダイバーに着せようということで、作った三つ目のベルトです。右から、
1号、チュードルのボーイズサブマリーナ
2号、オリエント・キングダイバー1000
V3、ヘルブロスのダイバー
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コバについては、それぞれちょっと違っていました。
1号は、コバも迷彩っぽいかな、ということで、色は無しで、焼きしめ、ロウをメインで、最後にレザーコート
2号は、ロウはあまりやらず、顔料の黒、最後にレザーコート
V3は、ロウ、焼きしめ、染料、最後にレザーコート
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写真をいただきました。時計が付くと、ソレッポクなるなぁ。
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夜は、だいぶ涼しくなってきましたが、まだ夏はもうすこし続きますので、ダイバー時計をして暮らしましょう。
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今日は、こんなところで。
読んでくれてありがとうございました。


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