この時計を買う前から、松下庵のブログを見て、
こういうのが作ってみたいと意気込んでいましたので、完成して装着してニヤニヤと自己満足に浸っているところです。
ロレックスに限らず、ブレスが当たりまえの時計を、レザーで楽しめば、二度おいしい!はずです。。。
いちおう、奮発して純正の尾錠を装着しました。
もうずいぶん前に、丸ワニとして購入した黒のマットのクロコダイルの良い部分を使いました↓
竹斑の部分を使いました。
剣先側は、斑が細くなっていく場所を選び、台座の部分は尾に近いところです。
適度な厚みのアンコを入れる仕様にします。
裏材のレザーは、型を用意してあるので、そいつをベースにワニ革を成形するようにしています。
オーダーして作った型です。
いまのところ、台座は二種類、ベルトは5種類ぐらいあります。
一ペアのベルトは一つのカタで作ります。
今回のロレックスは、20ミリ~16ミリですが、一番良く使うのは18-16ミリです。
オールドセイコーなんかが多いので、19-15ミリも作りました。
裏材が分厚くなくても、これをハンマーでたたいてくりぬくのはほとんど不可能なので、ベルメックスのプレス機を使っています↓
こいつなら、テコの原理で、結構な力を加えることができます。
大事だと思ったのは、プレス機の後ろ側をしっかり固定することです。私の場合専用の場所を確保できず、このように机の下にしまってあるので、板の上にナットで固定してその板を動かせるようにしています。あとは、カタの下に敷くゴム板で、コイツが固くないとうまく切れませんでした。
では、裏材とアンコの端を漉いていきます。
ワニ革の折り返す部分も漉きます
いつもと同じように作っているんではしょっていますが、これでベルト本体はだいたい雰囲気が出ますが、まだ折り返し地点
裏はこんなかんじで
疲れてくるので、仕上がりをイメージして気分を高めるのです
尾錠とか、ペプシカラーの遊革と定革をあてがって、こういう感じかな、と
このあと、コバを満足できるぐらいに磨いておきます
今回は、表も裏も黒で、貼り合わせが目立ちにくいので、黒の染料で塗るだけにしました。
穴を開けて、
ステッチを入れて行きます。この辺で気力がなくなってきます。
ビニモの5番手、生成りです。
例によって、穴あけに少し失敗しており、画面右側の位置が悪いです。アンコを入れると失敗しがちです。。。
まぁそれでもくじけずに全部縫いました。
サル革を仕上げて、
小判穴を開けます。専用の道具を持っていないので、普通に穴を開けて、
このように切ります。
あとは、コバをもう一度直して完成です。
アンコの入り具合はこのぐらい微妙なほうがスマートに見えると思います。
次に、台座です。
裏材の接着面に穴あけの位置を書いて
穴を開けて、間を革包丁で切って楕円形のような穴ができます↓
このあと、ある程度穴を整えたら、ワニ革と張り付けます。ベターっとすきまなくゴムのりを塗ります。
それで、ワニの方を成形して、穴を開けて
リューター、トコノール、木の棒で一生懸命整えます。
リューターをけっこう良いヤツに買い替えて、フットスイッチがあるので、この作業がとても効率的になりました。
ネジ捻でミゾをつけて穴を開けてくじけずに縫います。道のりは長いのですが。
これでコバを整えたら完成です!
苦労した分、愛着がわきます。
お付き合いくださり、ありがとうございました。
黒文字盤には、黒いベルトがベストマッチでそれ以外はなかなか難しいです。
まぁ、合う合わないじゃなくて、つけたいベルトを着ければいいかなと思ったりします。
裏も厚めでしっかりした素材を選んだので、結構耐久性がありそうです。
ただ、夏はやっぱり蒸れそうですね。材料費はたいしたことないので、あまり気にせず、ボロボロになるまで使いましょう。
今日は、こんなところで。
読んでくれて、ありがとうございました。
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