カルティエ マスト タンク 電池交換 cal.90 Cartier must de tank

先日、会社の同僚に頼まれた時計です。お父様が生前使っておられた当時のシブいカルティエのタンクです。
電池切れ、金メッキがだいぶ黒くなっており、ベルトの傷みも激しい状態でした。
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マスト タンク 2針
LMサイズ(というやつだとおもうんですが)
Cal.90
クォーツ
7石


結構な時間がたっていそうで、電池の液モレが心配でした。
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かっこいいですね。横23ミリ、縦30ミリ程度の小ぶりサイズで、個人的にはかなりいいサイズ感です、もちろんメンズサイズですよね。
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クリーム文字盤にブルーの針もおしゃれですね。右下の風防のカケは残念ですが思い出としてそのまま使っていただきましょう。(単に交換は大変なので)

裏蓋の四つのネジは生きています。
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ガワの素材はシルバーに金メッキ20ミクロン?かな。


今回、電池交換とパッキンのグリシングをして、できる範囲だけクォーツ用オイルを一応注油しておきました。
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キャリバー90ということですが、ETAなのかどうかよくわかりません。ピンクページを見てもCartier90としか書いていないので。
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電池はSR716SWです。

風防はそのままにしました。どうも内側が微妙に曇っているように見えなくもないのですが、あまりいじらずに。
大切な時計でしょうから、何か失敗したらイヤなのでね。
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ガワの黒ずみがちょっと残念。

尾錠とラグのバネ棒は非常に汚かったのでせめてここらあたりはきれいにしました。

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それから、金みがきクロスで丹念に磨いたら、黒ずんでいたところはきれいになりました。とってもうれしいね!
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キズは残っているけど、金色の輝きを取り戻しました。
7時のローマンにCARTIERロゴ入りですね。
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ここらをきれいにして、安物ですが、ラグサイズの合うベルトをつけておきました。
純正ベルトは特殊で、ラグが17ミリ、尾錠が16ミリのようです。
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ずいぶん前のPenの特集で見つけましたが、この手の有名人の愛用時計、なんかでかならずといっていいほど一つは登場します。
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しっかり梱包して、ご本人に返却しました。
とても喜んでくれてこちらもうれしくなりました。
電池交換だけで何事もなく動いてよかったです。
内部も顕微鏡で見る限りキレイで、大切にしまわれていたのでしょうね。

今後、ご本人か、その息子さんか、大事に使ってくれるようです。

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じつはちょうど、ほしい時計リストに入っていた時計なので手に当てて、サイズや雰囲気を確認するのにぴったりでした。ありがたいことです。ローマン数字はあまり好きじゃないのだけど、角型の一つとして、持っててもいいなー。私がほしいのは、手巻きで、文字盤はクリームじゃなくてホワイトです。
現行じゃないし、サイズも普通の男性には小さ目、それに中古ではゴロゴロ出てくるので、そのうちよい出会いがあると期待してます。

でも、ホントは、アラビア数字のほうが好きだから金のレベルソもほしいのです。でも、ちょっと値段が高すぎます。裏返んなくていいしネ。

今日はこんなところで。
お付き合いくださりありがとうございました。