Dolce & Gabbana 点検&裏蓋閉じ(セイコーインスツルVD54B)

今日は、会社の同僚に頼まれたクォーツ時計です。

御子息のものだそうです。いかにも若者向けの、ドルチェ&ガッバーナ
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モデル名などはわからないけど、ごっつファッショナブルな時計です。こういうクロノグラフには、たいてい、セイコーが入ってます。
センターの針はクロノ針ではなくて、永久秒針です。

調子が悪く、電池切れかと思い、自分でやってみたんだけど、手では蓋が閉まらなかったというものです。
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ふつうのスナップバックですが、開けるときの苦労の痕跡が見えます。
かなり固い圧着タイプです。一応、5気圧防水と書いてありますし。
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それから、クロノグラフの帰零もズレていました。
これは、リューズとプッシャーで治ります。
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ムーブメントはおなじみ、SII セイコーインスツルVD54Bです。
けっこう、ホコリ(繊維)の付着があったので、ロディコで除去します。
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スペーサーも取り出して、ヨゴレを取り除きます。
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電池はいつ替えたのかわからなかったので
(一度時計屋で見てもらったようなことも言っていたので)
取り出して、残量を確認しました。OKです。
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再度、電池を投入しました。
手前の爪をクイっと持ち上げて電池の出し入れをします。
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パッキンにグリスを塗って
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オールクリアーをしてから、イメージ 10
あとは裏蓋を閉めれば、、おしまい。簡単!と思ったら、、
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ちょっとやってみようとするとうまくいかないのです。
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最初、原因が良くわからなかったのですが、ベゼル(とガラス風防)が、全周で均一ではなかったのです。

このように、風防も、ベゼルも、ラグの両側にかけて薄くなる形状です。
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ただし、ドーム状ではなく、12時、6時方向に差があるので厄介です。
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さすがファッション時計です。凝ったデザインですね。でも、厄介でした。
最初見たときにはよくわからなかったのです。
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それを踏まえて、力を掛けるときに注意しました。
裏蓋を下側にして、ベゼルのサイズの金属のコマでベゼルから押し付けました。
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このように、6時側(ラグ)は浮いてしまいます。


横(9時位置)から見たもの↓
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接触する点が少なくグラつくので、手でうまく本体を支えてやる必要があります。

でも、やることはそれだけです。うまくカクンと閉まりました。
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キズは痛々しいですが、まぁそのままで勘弁していただきます。


本体のみ、借りてきたので、せっかくなので、手持ちのベルトに合わせてみました。
ごっついのでブラックモンスター用にこさえた台座付ベルトも似合うかな。
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パット見の配色がチュードルのクロノタイムみたいです。ぜんぜん違うけど。


でっかいです。セイコ-・サードダイバーと並べてみると同じぐらいですかね。
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若者にはサードより、D&Gの方がカッコ良く見えるのだと思います。

復刻盤サードが、チプカシに負けず、渋谷や原宿の町にあふれることを期待しましょう。若者のファッション誌のスナップ写真に、「時計:セイコープロスペックス。。。」みたいな、ね。


今日は、こんなところで。
読んでくれてありがとうございました。

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