風防絞り器(古い非防水時計の風防交換に便利)

久しぶりに、工具の紹介です。

風防絞り器です。
古い、非防水の時計のプラ風防交換に使っています。
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ボロボロでみっともないですが、ひどいジャンクの工具です。
特にひどいのが、レバーバネが無いこと。
手元に届くまで気づかなかったのが、一本取られたなぁ。良く見ないで買うのがわるいんですが。

無理やり外側から硬い針金を巻きつけて使ってます。
ボロいけどまぁ役立っているので新調していません。

右端のようなテンションリング付の防水型風防ではなくて、左や中央のような、いかにも防水性が無さそうなやつです。ちなみにこれはセイコー・ユニークのケースです。
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実際、絞って、ベゼルの縁に押し込む、というやり方です。
こういう感じで、駒をセットします。これはコマがネジ式。
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このように、風防の上から風防の外側に圧力をかけて、下から風防の中央を支えます。こうすればわずかにゆがんでベゼルの縁におさまるのです。
上のコマはフチが風防の縁と同じくらいで、わずかに小さいぐらいが良さそうです。でも、風防の形によってはやや大きいぐらいのほうが絞りやすいのかもしれません。
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下だけセットした状態↓
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ベゼル(ケース)を左手で支えて微妙に持ち上げながら、クイっと上のコマを押し込みます。軽く、そーっとやらないとピキっと割れてしまいます。
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これではまりました。
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直径やフチの高さや角度がピッタリなほど、きわどい作業になるんだと思われます。

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風防絞り器と言う名前では、現行の工具では検索しても出てきません。
現行の時計ではそういう風防は無くてガラスが普通だからでしょうか。

でも、安価な裏蓋閉め機、という名前で似たような工具が出ています。
あれで実際に裏蓋閉め機に使うかどうか別として。
コマの形状が違いますが、使えそうですね。


いつもガワ閉めとして使っているメイコーシャのこれでもできるはずですが、これはハンドル式です。レバー式の方が微調整がしやすそうだとは思います。
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余談ですが、ジャンクでカラー風防をけっこう見かけます。
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当時はやったのでしょうか。見づらいし、あまりかっこよく感じませんが、、


今日は、こんなところで。
次の工具ネタは、ベルジョンの自動オイラーの予定です。カッコイイんですよ。



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