裏蓋が閉まらない場合(裏蓋閉め機の別用途)

明日から仕事でサザエサン症候群です。
でも、せっかく年末年始に時計をいくつかやったので、その中から一つだけ簡単に報告です。
今回はスナップバックの裏蓋について。

ちなみに今日の時計はアクタス
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後ろにあるのが、完成したばかりのロンジンのスモセコです。
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マニュファクチュール時代のロンジン、とっても、高級感のあるかっこいいムーブメントでした。
ムーブメント自体には大きな問題もなかったのですが、ちょっと苦労しました。
その一つが、
裏蓋が閉まらない!!ということです。


裏蓋が開かない!というのはよく遭遇するのですが、こいつは、スナップバックの裏蓋が緩くて閉まらない、というケースでした。
手にした時から、その匂いはありまして、ウラブタもコジアケですぐに開いたし、ベゼルもなんとなく緩いかな、という感じ。

開けるときには多少の抵抗はありましたが、全てが完了してふたを閉めようとおもったら、ストン、と入ってユルユルでした。
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古いスナップバックの裏蓋ではよく歪みがあるのを見かけます。
でも、横から見ても、はっきりとした歪みは分かりませんでした。
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しからば、ということで、ウラブタをいじってみました。

裏蓋閉め機の下コマの中央に、風防絞り機のコマ(樹脂性の緑のものです↓)を置いて
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均等に裏蓋の外側をほんの少し曲げてやります。ほんの少しです。やりすぎると大変。
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何度もちょっとずつ抵抗を確かめて、三回目くらいで、このように裏蓋をケースに乗せて、少しの抵抗を感じるようになりました。
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これで、裏蓋を閉めました。
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うん、いいみたい。
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裏蓋もリューズも、もともと防水性は期待できませんが、勝手にパカっと開かなければいいという程度ですね。
上の写真をよく見るとわかりますが、画面左奥のラグが浮いています。裏蓋ではなく、ケースが微妙にゆがんでいたのでしょう。まぁ、とりあえず、これで完成とします。
この時計については、またいつかご紹介します。



裏蓋閉め機は明工舎の466を使っています。
シッカリしていて使いやすく、コマの汎用性もあるので、お勧めです。今は、三種類コマを手に入れています(だんだん増えました)
49540:クリスタルカット駒。丸と平な面があり色々対応可能です。最初に買った物です。
49500:防水駒。今回も下側のコマとして使ってます。フチが立っているので、ベゼルをはめるのに使います。
47500:テンションリング。テンションリング付の風防をはめるときに使います(使う予定)GSの時の反省から購入しました↓


今回は、本来の裏蓋閉め機とは関係のない応用編(というか邪道編)でした。



今日はこんなところで。
読んでくれてありがとうございます。