セイコー スポーツマチック ファイブ デラックス
キャリバー7619A
その2 組立編
前回の続き、
油まみれの部品をベンジンでよく洗ったところです。
ゼンマイもキレイになりました。
ゼンマイを手で巻き込んで、
ゼンマイを手で巻き込んで、香箱真を入れて、グリスを少しだけ乗せて、
蓋を閉じます
それから、ダイヤフィックスとダイヤショックにそれぞれ、自動オイラーで注油をしておきます。
ダイヤフィックス(保油装置)は手での注油がヤッカイなので、こいつは便利でした。
これで準備が出来たので、組み立てていきます。
裏面のマキシン周りを組みます。
ツヅミ車とカレンダー送りのプッシュボタンの部分をつけて、
オシドリ、カンヌキバネ、カンヌキをつけます。・
カンヌキオサエは折れていたから新品に交換です。幸いストックがたくさんありました。388820です。
ここまでで、裏面は一度終わり、
表へ行きます。
二番車と、二番車の受け、
香箱から輪列、ハックレバーもつけておきます。
先に、一番受けをかぶせて、
輪列受けの石にもダイヤフィックスが使われています。オイラーの出番が多いです。
注油してから、かぶせます。
この後、ザラマワシをして、歯車の確認をして、アンクルをつけます。それで、テンプを組み込みます。
テンプのダイヤショックもはずして、注油
ちょっと調整して、歩度、振り角もまずまず
裏面へ行って、ツツカナ、小鉄車、日の裏車、
日送り車のパーマンバッジみたいなツメがどうおさまるか、分解前の写真を確認しながら組みます。日の裏オサエ
日車と、ジャンパー(躍製レバー)、オサエを組みます。筒車も中央にチョコンとのせます。
曜車のジャンパーをセットします。分厚いです。デラックスな感じです。
曜車をはめて、座金を乗せたらほぼ完成です。
デイトが切り替わるところで、12時で針を刺しました。
けっこうキレイな文字盤ですが、DIASHOCKの表記の左側、右側、4~5時あたりにシミがあります。
外装です。
今回は、すこし、ケースをがんばって磨きました。
プラ風防はヤスリで磨いて、サンエーパールで磨いて、きれいになった!
んだけど、、
ベゼルではめ込んだら、コマの選択を間違えて、パキっと割れてしまいましたよ
しかも、その後で、ちょうどこのガワに合うデッドストック風防を見つけたのに、もう一個割ってしまったという記録が残ってます。なんでこんなに失敗したのか。。。
専用の風防ではないけど、これも合ったので、6619用の風防を使いました。
簡単そうだと思って、コマ選びを慎重にしなかったのでしょう。それに、おそらく一日の作業のうちのおそらく最後のほうで、集中力が落ちていたのかと思われます。
そういうわけで、なんとか、ここまで来ました。
と、思ったら、実は、風防を組む前に、この、インデックス目盛のリングをはめるのが正解。
またしても、ベゼルのはめ直しです。。なんだかむだに苦労しました。
ようやく完成が近づいてきました。
リューズを抜いて、別で組んでおいたマジックレバーを
組み込めば、あとはローターを載せて完成!
最後に、リューズまわりをぐしゃっと崩して、やり直し、というオチは今回はありませんでした。無事に完成です。
パッキンにシリコングリスを付けたら、パコっと圧着式裏蓋を閉めます。こちらも結構硬いので、合わないコマを選ぶと歪む可能性があります。気をつけてやりました。
おしまいです。製造後、約半世紀たったていますが、きれいによみがえりました!
現代の時計のような派手さはないけど、渋いですね。
作業完了当時の写真です(今年の「3月のファイブの日」に紹介済みの時計でした)。セーターを着ています。
わたしの彼は左手首の時計。
純正ではないけど、当時の雰囲気があるベルトを装着しています。
60年代のデラックスファイブ、現行のアジアンファイブとはだいぶ路線が違うけど、どちらもファイブ。好きです。
今日は、こんなところで。読んでくれてありがとうございます。ブログ村に登録しています↓応援クリックうれしいです