RICOH AUTO DELUXE 8 (その1;分解編~不安を感じたキカイ)

リコー オートデラックス 8
その1;分解編~不安を感じたキカイ


今朝は、ヘソがとられるかと心配になるような強烈なカミナリでした。
夏です。8月です。今月の最初はオートデラックス「8」で行きましょう。
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リコー
オートデラックス8
1960年代か?
Cal不明
自動巻き
21石
18000回/時(5振動)
シャイニーのワニを着せて


2周年企画で紹介したものです↓

リコーについては情報が少なく、良く知らないのですが、このエイトは、ファイブやセブンを意識したものではありそうですね。




以下、分解編です。
風防が汚く、ローターが外れており、不動
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文字盤や針はきれいです。

裏蓋はスナップバック。けっこう固いです。
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ムーブはケースの割に小さ目です。
クッションケースに見えるけど、裏側を見ればただの円形でした。
やけにオシドリのピンが小さく、リューズを抜きだすのに、ツマヨウジでは無理でした。けっこう強めに押さないと取れない仕組み見たいです。
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ローターは、ただ外れているのではなく、軸が折れているのです。
部品の調達が必要になりました。
ジャンクで手に入れたオートデラックスが二つありましたが、そのうちの一つはやはり軸が折れています。きっと弱いのでしょう。


壊れた自動巻きを外します。パーツ数は少ないです。
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コチラがドナーです↓サビなんかが汚いけどパーツは生きていました。
切替車を使わない機構で、シンプル。片方向の巻き上げです。
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さて、分解を続けますが、そういえば、ムーブを取り出していません。
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こうして見ると、石はあるものの、パーツは切りっぱなし・打ちっぱなしで、ピンレバーのムーブみたいな安っぽさを感じます。

取り出して、スペーサーを外して、
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針を抜きます。変な時間でやってしまいました。
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ファイブやセブンに負けない「デイデイト」機構です。
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でも、分解しているうちに不安になりました。
この↓中央の下に見える曜日の躍制レバーバネが、レバーと一体型なんです。赤矢印のところ。
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しかもバネがひっかけてある日車オサエは、かろうじてひっかかっているという感じで心もとない。

オサエをはずしたところ。とりあえず、曜車のほうのバネは一体型なので紛失の心配はありません。
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表に行きます。テンプを外したところです。
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丸穴は逆ネジです
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コハゼバネ。忘れないように写真を撮ります。
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香箱からガンギまで、一枚の受けで受けています。
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大きいムーブじゃないのに、面積は有効活用されていないというか、歯車の並びが窮屈な印象です。香箱も小さ目。

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ゼンマイは出しませんがこの状態でなるべくきれいにしておきました。

リコーにも色々なムーブがありますが、パワリザはもともと37時間とかそのぐらいで、あまり長くないようです↓



二番車の受けを見て、ちょっとびっくりしました、穴石が外れている!!!と。
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ですが、どうやら、これはフリーのアナで、もとい、フリーの穴石で、
四番車を支えます。これでいいみたいです。

二番車を残して、これで表面はおしまい。
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再び裏面です。
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デイデイトのわりに、どちらも早送り機構が無いので、超シンプルな日の裏側。
こりゃ、デイデイトをちゃんと合わせる気が失せます。

↑ここで、不安になったのは、巻真周りです。
やったらにシンプルです。

カンヌキオサエを外したら↓オシドリピンと、カンヌキのみ
(カンヌキはレバーと一体型というか、ネジで押さえてあるのです)
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いや、シンプルなのは歓迎なのですが、これで大丈夫なのか、ちょっと不安になりました。なんとなく。

最後にツツカナをはずして、分解はオシマイです。
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このあと、いつも通り洗浄し、組み立てます。

次回、組立編へ続く。。。


今日は、こんなところで。
読んでくれてありがとうございます。

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