セイコー・ファイブ 6119-8220 cal.6119B
その1:分解編
2016年、最初のファイブの日は、だいぶ前に分解掃除したセイコーファイブ6119です。
6119-8220
自動巻き
6119B
1968年製
諏訪精工舎
21石
21600回/時(6振動)
クロコ・アゴのストラップを着せて
今日の時計コーナーでは何度か出しました↓
特徴的なザブトンぽい重厚なケース、でもスナップバックで案外よわそうです。
文字盤もブラックに十字、それにクールな青色を聞かせたデカめのインデックスが何とも若者っぽいです。でも、このファイブは、「ファイブ・スポーツ」ではありません。
それから、インデックスが5分毎しかないのが意外です。ちょっとばかし不便ですね。
61系は6106や6146GSなどもやりましたが、この6119も過去にやったことがあります。
6119にはABCと三種類あるみたいですね。以前は6119Aをやりました↓
AとBの違いを比較検討したわけではありません。
むしろ、前回とほとんど一緒でしょうから、あっさりめの紹介です。
さっそく分解編です。
入手時の状態です。痛々しいガラス風防とフチのヨゴレです。
ウラブタからラグもすごいです。
ムーブメントは無事でした。サビよりも汚い土みたいなヨゴレです。
リューズのチューブには緑青が出ていますが、機能しそうです。
ローターとスペーサーを外して、ムーブを取り出しました。文字盤はとてもきれいです。たいそうオシャレなファイブだと思いませんか。日付窓も凝ってます。
文字盤の下に樹脂スペーサーです。お決まりのタイプ。
どんなかんじだったか忘れないために撮影しています。
文字盤を大事に外したら、日の裏側から分解です。カレンダーは黒に白字です。
「↑Cリング」の部分に見える躍制レバーをピンセットで下にずらしながら曜車を外します。
複雑そうですが、合理的です紛失するバネがありません。プッシュボタンで日付の早送りができます↓上側に見える巨大なバネがその機構です。
巻真周り以外を外したら、表に行きます。
いつもの顔つきです。自動巻き部分を外して、テンプも外して、さらに輪列受けも外します。端折っています。
これも見慣れた輪列です。自動巻きだけなので、画面右側、キチ車が無くツヅミ車のみです。
香箱を開けてゼンマイチェック
カピカピな感じだったので取り出して洗うことにしました。
また裏面に戻って、巻真の周りを外しました。カンヌキとカンヌキバネも一体化しています。なくさなくてイイです。最後に、ツツカナを抜いたら二番車が取れて、オシマイです。
外装です。ガラスがひどいので、研磨をやります。ベゼルをはずすと、ものすごいヨゴレです。でもここがしっかりしているので、文字盤もキレイでしたね。
ベージュのパッキングが入っています。
これらの外装は、つまようじやハブラシ、洗剤あたりでガシガシやって、ピカピ缶をツマヨウジにからめてサビと汚れをゴシゴシ取り去って、洗剤超音波、最後はエタノール超音波でリンスがてら洗いました。風防は酸化セリウムで研磨しました(これは次の次ぐらいに)。
次回、組立編です。読んでくれてありがとうございました。
2016年も分解ガンバロー。
追記 2017.2.4
日車は、オサエのプレート(↓写真、tohokuhonsenさんより拝借)を外すとポロっと取れることがありますが、
躍制レバーが抑えているので、基本的には赤矢印のように躍制レバーの穴にピンセットを入れて上にずらして日車外します。
追記終わり
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