タグホイヤー プロフェッショナル 1000 980 020N ETA 955.114 (その1;分解編)

TAG HEUER professional 1000 クォーツ ETA955.114 
その1 分解編

こんばんは。
咳がしつこく残って少々不機嫌なドラのび太です。
オリエントのジャンクをeBayで購入したら、文字盤が接着剤&別キャリバー乗せ換えで少々不機嫌なドラのび太です。猫も杓子も市とかの名前をひらがなに替えてみたりして普及を図る行政系の団体の広報に少々不機嫌なドラのび太です。
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さて、久しぶりに時計の詳細な記事を書いてみます。
TAG HEUERの90年代のクォーツ、1000シリーズです。ETA955.114
勉強不足ですが、1000と言うのはもちろん1000メートルではなく、このタイプのダイバー時計のシリーズ名です。900番台のシリーズを受け継いだ名前だったと思います。
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この、マットな感じのベゼルと文字盤の黒が素敵です。そして、ちょっと控えめだけど金色でゴージャスな感じがイイです。
不動で、知り合いが譲ってくれたものです。電池を交換しても動きません。ブレスは、金銀コンビの主張が少ない社外品です。純正はずっと前に壊れたとのことでした。リューズのメッキハゲ、風防の六時位置のキズがありますが、全体に、きれいです。

今日は分解編です。ETAは、解説書が手に入るし、パーツも手に入りやすいし、ありがたいですね。でも、このクォーツにはちょっと苦労しました。
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裏蓋の980 020Nというのは、キャリバーではなく、ケースなのか型番なのか良くわかりません。

内部はサビなどはありません。
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しっかりしていて、輪列は石があり、チープな感じがしません。
針は12時に合わせておきます。
ネジコミリューズを解放したら、矢印マークのボタン(オシドリピン)を押して
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リューズを抜きます。

ムーブメントを台へ乗せたら、針を抜きます。樹脂のスペーサーを外してあります。
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文字盤がマットですごくきれい。
ちょっと緊張します。インデックスは蓄光でまだ光ります。
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金色の字がとても気に入りました。

文字盤を外しますが、新しめのETAは、右下に飛び出ているのがわかるようにこのフック式の干支足留めなので、便利です。
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ムーブメントの表にして、分解しましょう。
とにかく、コイルだけはゼッタイに触らないように、という緊張感があります。テンプを触って壊してしまう以上に、繊細な気がします。
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一応、電池交換をしてみましたが、動きません。
始めは、ルビー周りを見てみると、けっこう汚れがたまっていたので、
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OHで復活するかな、と思っていました。そうではありませんでしたが。




まずは、コイルのカバーを外します。と言っても、蓋を開けたときなどの不注意による事故を防ぐちょっとしたものですよね。
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コイルと回路は一体型です↓
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このあたり、ネジの長さが微妙に違うので注意が要ります。一番長いやつが、Mと書いてある部分の近くのネジです。

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文字盤を汚さずに、コイルを傷つけずに、ここまで来れれば、とりあえず、安心します。キャリバーナンバーは、この写真で一番下、電池部分のすぐ下にエボーシュマークが見えます。
次に、輪列の受けと、巻真近くの樹脂カバーを外します。
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巻真周りのグリースが固くなって周辺にこぼれていました↓ハック用の腕の根本に黒いモノが付いています。輪列もちょっと汚いです。
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単純にこのあたりの汚れが不動の原因だとよかったのですが。違いました。
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だいたい、外し終わりました。クォーツの歯車はみんな似たような小さなものなので、上下の向きなんかも写真で記録しておくと便利なのです。
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コイルの横のステップローターは磁石なので、金属ではないピンセットで外します。これはカーボンファイバーだったか、ハンズで買ったものです。
ステップローター↓
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洗うときも他とは別に洗います。いつだったか、ベンジン中の細かいサビやなんかの粉を大量にまとって風呂から上がってきたので驚きました。
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これでだいたい終わりです。コイルの受けのようなパーツは、カシメてはまっている物です、外しません。右側に見えるオシドリピンのバネのようなパーツ(セッティングレバースプリング・クリップ)は、上から押し付けながら、右にずらして外します。

裏に行きます。
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筒車、日車オサエを外します。日車の躍制(やくせい)レバーも無くならないように一体型になっていて、便利です。
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日車もキレイですので、汚さないように、大事なモノ入れに移しておきます。
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あとはザーっと外します。巻真周りが複雑なんです。
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機械式に比べると、クォーツは顔の真ん中にパーツが寄っています。
前田敦子は最近見ないけど元気でしょうか。
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くの字に曲がったパーツ、厄介でした。外すときは別に簡単です。

右上に置いたのがオシドリです。ごっついです。
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これでオシマイです。
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時計屋さんぽい雰囲気が出るということで、手に入れたカバー。多分中国製の安物です。
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パーツはいつもの通り、ベンジンで洗浄しました。
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次回、組立編へ続きます。

読んでくれてありがとうございました。
今日は、こんなところで。


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