ルミノックス 3000/3900 Ronda515(その2:組立編~3種の針高)

Luminox 3000/3900 Ronda515
その2:組立編~3種の針高
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前回の続きです。ロンダ515の輪列歯車が一つ破損していたので、交換する必要がありますが、どちらかの選択をせねばなりません。

A案 元のルミノックスのムーブメントをすべて生かして、壊れた歯車のみ、新品ムーブメントから移植する。
※ただし、ムーブはグリスの乾いたカスがたくさんこびりついていたので、分解洗浄したほうが良さそう。

B案 新品のRonda515ムーブメントを使う。ただし、針高がルミノックスとは異なるため、新品のムーブメントを分解して、針に関係するパーツだけ、ルミノックスから移植する。
※ただし、針に関係するパーツ↓は、前回書いた通り、最も地板側にあるので、どっちにしてもほぼ全バラシする必要あり。
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ロンダ515には、1、2、6というナンバーの三種類の針高があるらしいのですが、ルミノックスの6というのは、パーツ屋などで手に入らないのですよ。。。6の物が手に入ればそれをポンと乗せ換えれば終了だったわけです。
現在もヤフオクで6のムーブが売っていますが、普通の515を買うよりはもちろんハリダカ、、いやワリダカ。。。
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ということで、仕方がないのでA案で行くことにしたわけです。
交換用のパーツは比較的簡単に取り出せるので(せっかく新品ムーブをバラバラにしたら汚れるだけだもんね)。




前置きが長くなりましたが、洗浄・組み立てに入ります。
パーツは、金属であればベンジン(ヘキサン)で、樹脂であればエタノールで洗浄します。
気を付けたいのがステップローターで、磁石なので、ユーズドのベンジンで、細かい金属粉がちょっとでも入っていると、ものの見事にローターが回収してくれて、厄介です。洗わないほうがマシだったということになります。最近は気を付けています。

地板、オシドリはそのまま付いている状態です。
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ステップローター、巻真周りを組んで、中央に見える分車を入れます。
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ツツカナ形式の摩擦車なので、重いオイルを隙間に刺しました。
その上に、支柱とカバー一体型の三角のパーツを乗せて、
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巻真周りにプラの裏オサエをかぶせます
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3個の輪列歯車を乗せます。写真はありませんが、右端のホゾが折れていたので交換しました。それでもなんとか動いていたのだからすごいです↓
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時刻合わせから普通の状態に、リューズを押し込んで切り替える際に、ツヅミ車との接触でこのホゾの折れた歯車がグラついてしまっていたようでした。これが、今回の不具合(時刻合わせで押しこんだときに、長針がブレる)の原因だったようです。

輪列受けをかぶせます。ステップローターが磁石なのでちょっと難しいのです。
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輪列の穴には、ほんのわずか、機械式の輪列よりもわずかに、クォーツ用オイルを刺します。
この時点で、時刻合わせをしてみて動きが正常かどうか確認しました。大丈夫です。

コイルをのせて、回路を乗せて
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カバーをかぶせて新品の電池、SR927SWを入れたら、表側はオシマイです。
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裏側へ行きます。
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時刻合わせとカレンダー系をざーっとのせて、一応、各歯車には、クォーツ用オイルを気持ち程度付けました。時針が付く筒車を乗せたら、
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カレンダーをのせて、カレンダーの数字の9の部分の躍制レバーのツメに、やはりほんの少し軽いオイルをつけて、
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リューズで、カレンダーの早送りを確認したら、おしまいです。

ケースに入れるとき、文字盤外の黒いスペーサーを入れ忘れました。これは入れなおした後。おかげさまで、また裏蓋のネジを着脱させられました。。
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傷つきやすい、安価な風防ガラスはキズがついたままですがまぁ、我慢できるレベルなのでそのまま
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これでなんとか完了。

ルミノックスはとっても軽いです。これでナイロンベルトなら着けているのを忘れるほど軽いんじゃないか。
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蛇足ですが、今回ドナーとした、普通のロンダ515は、カバーの形も若干違いました。薄い920の電池じゃなくて927も装着しやすいためでしょうか、電池をひっかける部分が微妙に異なっています。左がルミノックスのもの。
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最後まで読んでくれてありがとうございました。

今日は、こんなところで。

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