時計観察による無駄な深読み（週頭はオメガ・シーマスターボーイズ）

連休明けだったのと、天気も悪かったのと、いつもの月曜日以上に気が重かったのですが、そういう時はカラフルな時計で行ってみました。また、日付は合っていません。さすが、ＥＴＡ2892は優秀で、朝行くときに電波と合わせて、帰ってきて寝るときに見ても数秒しかずれてないんです

都心でちょっとしたセミナーがあって参加してきました。少しは真面目なカッコウを意識して、白いシャツに紺の夏用のジャケットを着たので、ブルーのシーマスターを合わせて、靴はスタンスミスではなくて、めずらしくニューバランスのネイビーにしました。

自分の時計なんてだれも見ていないんだけど、私は、見てしまう。今日は、そんな話です。

初対面の時には、相手の時計を見て、勝手にあれこれ考えてしまうのが、この趣味を始めてからの癖です。ただ妄想するんならいいけど、仕事の判断に反映してしまったらイカンです。

例１

ずいぶん前に記事にも書いたかもしれないけど、メーカーの営業の人と仕事で会った時。中年、押しが強くもない、ソフトだけどガッチリした人。

着用していたのは、ブライトリングのクロノグラフ。

デッカい時計で、どうしても目が行きます。エンジニアではないけど、実際にモノをあれこれ触って説明しますから、作業がやりにくいときもあるんじゃないかな、あと、ぶつけるのが怖いよなぁ、カンパノラでさえ、ちょっとドキドキするし、。いやぁ、たしかにかっこいい文字盤でメカメカしいクロノグラフはかっこいいな。俺には絶対つけられない巨大な時計だな。ブライトリングねぇ。ちょっとジックリ見てみたいね。ちょっと休憩のとき声をかけるべきか、、、それにしても、このひと穏やかに話すけど、心には、このブレスみたいに、ギラギラジャラジャラしたものがきっとあるんだろうなぁ。「押し出しが強い」時計だもんなぁ。。とか、商品の説明を聞くときに頭が勝手に考えてるんです。ちゃんとモノの話を聞いてたのか。おい。

結局、最終的に、こちらのモノを購入したんです。まぁブライトリングは何も関係ないですが。

例２

去年、ちょっと家の購入を考えていた時があって（とりあえず凍結中ですが）、そんなにデカイ不動産屋じゃないと思うけど、見に行ったことがあったんです。出てきた不動産の人間、ぎょろっとしてるけどニコニコした目に、真っ黒にゴルフ焼けしたがっちりとした体格に高そうなスーツ。ロレックスのサブマリーナがギラギラと目立ちます。次に出てきた上司、軽いおっさんのようにも見えるけど、海千山千と言った感じでヘタするとヤクザ屋さんみたい。

着用していたのは、リシャールミルですよ。

全然くわしくないけど雑誌なんかで見てるから、すぐ分かりました。儲かってんだなー、不動産というのは。って、不動産ウンヌンじゃなくてこの人が頑張ってきたからなんでしょうが。いや、でも、なにも、一般庶民の前でそんなにもうかってることを主張しなくてもいんじゃないのー。いや、ただのヒガミか。いいよ、俺のファイブをもっとじっくりみせてやろーか？いやいや、ともかかく、なーんか、買う気が失せたよ！ってまぁ、結局買えないんだけどさ。

例3

この日、オメガをしていったセミナーの時に、話をした若い人。おとなしくって優しい感じ。こちらが知りたい話を丁寧にしてくれた。中肉中背、眼鏡をかけて控えめなルックス。

着用していたのはクレドールのごく普通の３針クォーツ。

それほど時計に興味はないんだろうけど、機能的に安心なセイコークォーツ、スーツでの仕事に適したドレス系で、嫌味のないデザイン。でもちょっと高級感があるものを、というように選んだのかもしれません。説明を聞きながら、うん、セイコーかぁ、いいですね。ＧＳもいいけど、クレドールっていうのが時計オタクじゃなさそうで、イイね！