先日、オリエントのキングダイバー1000mを自慢げに紹介しました。
今日から少し詳しい説明をしていきます。
まずは、最大の特徴である、このケースについて。
パネライを思わせる、ごろんとしたクッションケースです。
実際には径は大きくありません。おなじキングダイバーでも、二時位置と四時位置にリューズがあるこの手のキングダイバーとは違います。こちらも、種類によってはマニアが欲しがるレアモノもあります。
以下、キングダイバー1000をノギスで測ってみた値です。
ケース径:38.50mm(横幅、縦幅ともに)
ベゼル外径:36.05mm
ベゼル内径(風防):約29mm
縦(ラグからラグまで):48.10mm
厚み:15.75mm
とても分厚いです。ケースは横から見るとふっくらしています。
そして、ベルトの接続部、いわゆるバネ棒が、バネ式ではなく、
ネジ式です。
ココがまたパネライっぽい感じです。紛失したら大変です。
比較のために、私が持っている時計の中で最大の(と思われる)ブラックモンスターを出してみます。
いかに大きくないか、わかってもらえるでしょうか。
しかし、ラグがシャキッと飛び出ていますので、縦の長さは横から見た直線距離で48.1mmもあるので、モンスターとほとんど同じです。
また、風防がドーム状のため、厚みはモンスター(13mm)より大きく、15.75mmもあります。まあ、金属部分はほとんど同じぐらいです。
裏蓋には、1000mテストしたよという雰囲気の刻印。
このように、非常に分厚い特殊な多角形の裏蓋です。
さて、こいつがジャンクから復活するために、極めて困難な壁として立ちはだかったのが、このウラブタです。
こちらが入手時の様子です。やたらに風防がヤラレているのは、裏蓋を開けようとしたせいなのかもしれません。
なーに、ベルジョン最強兵器があれば開くだろう、という軽い気持ちでいたのですが
ベルジョンのこの工具はあくまで汎用ですから、この二つ爪のアタッチメントの平らな爪で行くか
あるいは、上下をゴムではさんで回すか、どちらかです。
ものすごい頑張りましたが、
歯を食いしばり、顔を真っ赤にしてハンドルを回しましたが、
ぜったいに開きませんでした!
このオリエントの二頭の獅子の門番が、シロウトを寄せ付けませんでした。
これ以上やっても、工具の爪がウラブタの爪をなめてしまい、どうしようもない泥沼になりそうでした。
このテの多角形の裏蓋は、専用のコマが最も力を加えられるのですが、まさか、このケース専用のコマなど売っているはずがありません。
最後の手段は、時計屋や時計部品屋に持って行って、うなだれながら、恥ずかしがりながら、「まったく、素人はよけいなことしないほうがいいよ」とそしりを受けながら、しかも、工賃を払って開けてもらう。
最後から二番目の手段として選んだ手段があります。心の友、すなわち、ブログの友達でした。
詳細は、じゃみまるおさんのブログ「オールドクロノに魅せられて」を
ご覧ください。
おかげさまで無事にムーブメントに取りかかることができました。
じゃみまるおさん、ありがとうございました。
次回もケースについて少々、。(肝心のムーブの分解はちょっと先になりそう)
きょうはこんなところで。
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