SEIKO SBDN035 cal.V147 PADI Titanium diver (その2 軽くて美しいミッドサイズダイバー)

セイコー・プロスペックス SBDN035
チタン・ソーラークオーツ (キャリバーV147) ケース番号 V147-0BD0
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今日は、PADIソーラー・チタン・ボーイズダイバーのご紹介です。久しぶりの新品時計の購入でうれしくなってるので、長文&写真多めです。よかったらお付き合い下さい。
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●スペック●
[外径]38.8mm(リューズ除く)[縦の長さ]46.5mm[厚さ]11.2mm [ラグ幅]18mm
200m空気潜水用防水
ねじこみ式リューズ
耐磁時計(JIS耐磁時計1種)
逆回転防止ベゼル
精度:平均月差±15秒
ソーラー充電機能(約10ヶ月駆動)
ワンプッシュダイバーエクステンダー方式中留
チタン製(ダイヤコーティング)
ネイビー
定価7万円
2016年11月26日発売



●欲しい条件●
みなさんのブログを読んでいて、かねてより、セイコー(かシチズン)の新品のダイバーが欲しかったのです。比較的多く時計を持っているほうですが、大半は、ジャンク上がりで、雨の日には使えないのです。これまでは、シチズンのプロマスター・ランドのメンズ&ボーイズの2本、とGショックというのが雨の日、梅雨の時期、真夏の時期に活躍していました。が、この時期は一年の中で結構な日数を占めるので、もう少し別の時計も欲しかったのです。そして、雨を気にせずに使えるダイバー時計を持っていないので、防水は防水でもダイバー時計が欲しかったのです。気にせず使える値段のダイバーとなれば、やはりセイコーでしょうか。
また、カラフルなのが欲しいという希望がありました。赤いGショックは派手ですが、デジタルなのでやはり不便で、ほとんどがプロマスターランドの出番ばかりだったのです。アラビア数字のミリタリー風の時計は、カッコよくて満足度が高いのですが、黒一色で少々寂しい。というのも、梅雨の時期なんかは、大抵はうすっ暗い日に、そして、気持ち的にも毎日雨ででうんざりしているので、カラフルな時計が楽しいだろうなと思っていたのです。
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現行・カラフルというセイコーダイバーならいろいろありますが、さらに条件として、細腕なので、できれば40ミリ以下の小さめなのがいいな、という思いがありました。でも、そんなダイバー時計は、ほっとんどありません。
この条件のせいで、なかなか縁がありませんでした。コレを買うまでは、ボーイズサイズのブラックボーイかなぁ、と思ってたのですが、カラフルさに欠けるので、ウーン、、、という感じでした。


●出会い●
こいつとの出会いは偶然でした。
PADIだと、サード復刻か、スモーあたりは知識として知っていたのですが、この時計に出会ったのは、なんと店頭!!!珍しいこともあるものです。
チョット前ですが、渋谷に行く用事があって、有名な中古取り扱い店をのぞきました。ランゲだとかパテックだとかがズラリと並ぶ店内はにぎわっていました。女の子にダイヤ入りのオメガを買って与えるオッサン。実の娘でないことは明らかだったなぁ。それから、大声で自分の裕福さを主張する男「あ、そのさ、ランゲ、見せてよ、ウン。いや、買うからさ、冷やかしじゃなくってさ。」「ああ、前もオレ、ランゲ買ったよ。1600万かな。それさー、買ってすぐになくしたんだよね!」と、相方の友達だけでなく店内全員に聞こえる声で騒ぎ立てる男。イイナーウラヤマシーナー。冷やかしで見せてもらった貧乏のび太がはずかしいじゃねえかよ。
あと、ほんとに時計のすきそうなおじいさんが1人、あとは、ぎらぎら装飾のオバサンと娘かな。。
そいで、ちょっと気になる時計を(冷やかしで)見せてもらって帰ろうと思ったとき、安物のコーナーで、キラリと光るダイバーを発見したのです!ブルーの文字盤に赤い分針がとても印象的でした。セイコーですよ。PADIと書いてあるぞ、クォーツだな。こんなサイズのダイバーがあるのか??え、レディースなのかな。それにしてはちょっと大きい。なんじゃこりゃ?!とけっこう興奮していましたが、これ以上、庶民が営業妨害をしてはなるまいと、出してもらうのはやめて、型番のSBDN035だけ記憶して店を出ました。


●いつものオークションで購入●
帰りの電車で調べてみると、どうやら去年出たもので、限定のミッドサイズ:38.8ミリであるということが分かりました。欲しい条件を満たしていたので、ぜひぜひ買いたい、と気持ちが高まってきました。自動巻きにも魅力があるのですが、実用時計ということで、いつでも雨降ったらすぐに使えるという利点もあるので、クォーツでも問題ありません。
それでネットで探しても、売り出し中のものがほとんど出てきません。女性用だとすれば、転売して設けようというヤツもいないし、本当に使おうと思って買った人がまだ売りに出すこともないだろうし。それに、できれば中古じゃなくて、防水を気にせず使う新品が欲しいのだから。。。
ヤフオクの過去落札を見ても、ほとんど出ません。限定だから、出会いがあればすぐに買ったほうがいいなぁと思っていたら、eBayで1人、新品未使用という状態で出してる人がいました。
元が7万円もするので、それなりの金額でした。でも良心的で、交渉の結果4.5万円ぐらいだったかな。無事に購入できました。

スイスからやってきた、日本の時計です。
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スイスの現地の新聞に包まれてやってきたセイコーボックスを開封すると、説明書、タグとか、はがした保護シールまでついていました。ブレスも未調整。まるでオノマックスの常連客が喜ぶような状態です⇒「キレッキレのバッキバキなのです、みんな大好き付属品も揃ってますよ!ね!変態の皆さん!」
ってな状態。


●楽しくなるカラフルなフェイス●
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未使用なのでもちろんキレイです。
アローハンドと、赤の分針が楽しいです。時・分の先端は平らでブツっと切れた感じがしたり、時針の黒の塗料との境がギザギザしちゃってるような少々チープなところはありますが、全体に、けっこうな高級感を感じました。
PADIのロゴもポップでイイです。分針と赤字の200mも良いアクセントになってる。
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ベゼルの数字の色の塗られ方も非常にキレイですし、ベゼルがわずかにヘアライン状に仕上げられているのが個人的には好きです。ベゼルふちのミゾは浅めで安っぽくみえるけど、掴みやすいです。クリック感もカチカチと軽くて、でもちゃっちくは感じません。ちょうどよい印象でした。
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文字盤の奥にあるソーラーセルが四分割されていて、角度によってはこの写真のようスジが見えます。文字盤はテカテカしているけど、サンバーストのような放射状のスジも見えます。すこしパープルがかったような色。
ベゼルはブルーというかネイビーです。

ルミノバでピカピカ光り、暗所でも視認性は高いです。時針がアローハンドであるおかげで、時刻がとても読み取りやすいです。
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●ケースとブレス●
この時計はチタン製なので色味はステンレスとはちょっと異なり、やや黒っぽいです。が、昔のチタン時計とは違い、最近は研磨技術がスゴイのでしょう、見た感じの違和感はありません。キレイなポリッシュとヘアラインでとても立体感もあり、高級感もあります。なのに、チタンなのでとっても軽いのです。
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シチズンではデュラテクト加工というのがされますが、セイコーではダイヤシールドという名前の、まぁ同じようなことをしてくれているようで、傷がつきにくくなっています。

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サイドはぴっかぴかです。でも、傷ついたら自分じゃどうにもならないんだろうな。。。まぁ気にせずガンガン使いましょう。実用時計です。
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ラグのサイドは穴が開いています。ラグのラインが美しいです。


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リューズのグリップ感は良好ですが、ねじ込みがちょっと固めです。パッキンがまだ新しいからでしょうかね。電波であはりませんが、クォーツだからほとんど操作の必要はありません。
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裏蓋にはもちろん、波浪マークです。TITANIUM、と書かれています。組み立てはチャイナね。Limited Editionなので、1200本中の何本、とかかれてます↓
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ブレスは三連で、バックル側に向かってテーパーがかかっています。ラグ幅18ミリで、バックルは15ミリ(14ミリか?)なので、かなりシューっとしています。
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この点は、メンズではなくレディースっぽく見られるかな。現在のサイズ感覚だと。
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ブレス、バックルはヘアラインで、3コマ中、両側のコマの中心側だけポリッシュ。ブレスのサイドはポリッシュ。
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バックル部分は板をまげたまんま、という感じで安っぽいデザインです。
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でも不具合は何も感じません。両脇にプッシュボタンが付いていてさらにパッチンと締めるダブルロックタイプです。
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私の場合、ウェットスーツの上から着用することはありませんが、それが可能なエクステンダー機能があります。今回、ブレス調整のためにこれを一度はずす必要がありました
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国産の時計の場合、たいてい、メンズサイズでも6時側をめいっぱい縮めれば、細腕でも着用可能になります。この時計は女性でも大丈夫なミッドサイズですので、もちろん大丈夫。でも、やっぱり6時側はフルで抜くことにしました。
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ごく普通のタイプで、Cリングでとまっているピンを抜くタイプです。
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これがピンを抜いたところ。中央のコマにCリングが見えます。
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これでバッチリ。ぴったりサイズで装着可能になりました!!
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●これで雨の日も安心●
最後に、シチズンプロマスターとセイコープロスペックスの2ショットです。
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これからは、シチズンプロマスター・ランドとセイコープロスペックス・ダイバーの二種類で、雨の時期を楽しめます~。
比べてみると、プロマスターのほうが、いかにもチタン、と言う感じがして黒っぽいように見えます。気のせいかな。
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プロマスターのほうがブレスががっちりしていますね。まぁ、メンズだしね。
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どちらもとても軽くて、気持ちがいいのですが
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やはり、サイズが小さい分、またブレスが細い分、今回のプロスペックスのほうが軽いのです。おなじ手首サイズにしてあって、
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20gも違います!!
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これはすごいです。私の手首が細くて、ベルトが短い、ということも関係していますが、66gというのは軽いです。つけているのも忘れるほど。


新しいこのプロスペックスという相棒を手に入れて、秋の長雨も、元気に過ごせそうです。駆動式にこだわらない、機械式じゃなくても良い、という、痩せ型セイコーマニアの方には超オススメです!
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今日は、こんなところで。長文を読んでくれてありがとうございました。