LONGINES Cal.23Z 手巻き スモセコ その1:分解編

今日は、ロンジンの手巻きスモセコ。キャリバー23Z
ずいぶん前にやって、まだ分解記事を書いていなかったものです。
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LONGINES
Cal.23Z
手巻き
17石
1950年代(?)
クロコのレザーストラップを着せて


オールドロンジンスウォッチグループで骨抜きになっているロンジンではありません。
クラシックなデザインですが、アラビア数字や「くの字」インデックスにグっと来て手に入れました。シッカリしていて装飾も綺麗なムーブメントですが、上記、根岸時計店の価格を見てもわかる通り、オールドロンジンは、ロレ・オメガなんかに比べて、お手頃に手に入ります。もちろん、クロノとか特殊なものは高額ですが。

防水性は無いスナップバックです。裏蓋はやや歪んでいました。一層、防水性が心配な状態でした
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以前、工具の書庫で取り扱ったように、裏蓋閉め機で微修正して、マシになりました↓
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ムーブメントは23Zですから、約23ミリ(当時、よくあるサイズの10.5リーニュ)です。時計の直径は33ミリなのでムーブは小さく見えます。オメガの30ミリキャリバーは相当でかいね。


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ベゼルを外して、針を抜いて、ムーブメントを取り出します。
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文字盤の裏
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なにやら書いてありますがワカリマセン。MU。。。S~~?

日の裏側です↓
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ペルラージュがギラギラしてます。
面取りはありませんが、マキシン周りはしっかりと肉厚なパーツでした。


さて、表側のアップです。チラネジで、ブリッジの面取りがああり、石はシャトン留め、アンティークの高級時計、と言った雰囲気が漂います。
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テンプ、角穴、丸穴をはずした状態↓
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輪列です。ブリッジを外してもしっかり立ってます↓
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香箱真の周囲は古いグリスで汚くなってます。もちろんカピカピ。
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キャリバーナンバーが端っこにかいてあります↑「23Z」

二番車を残して取り去ったところです。
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ネジもアンティークな感じです↓機留ネジのまわりはちょっとサビが来てます。
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この角度で見ると、肉厚でしっかりした地板・パーツが使われているのが良くわかります。かっこいいですよ↓
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ちなみに、一番受の裏はこうなってます↓コハゼバネが屈強です。
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マキシンの入る部分が、懐中時計みたいに古い仕組みでした↓
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ネジで留められてます↓リューズ周りも防水性は期待できないです
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香箱です。今回、開けてみました
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たしか、取り出さずにゴシゴシ洗いました。

日の裏側は、日付がないのでシンプルです。
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やはり、リュウズまわりにサビが来ていますが、機能に問題はなさそうです。
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これで耐震装置(インカブロック)を外せば、オシマイです。
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ゴシゴシとハケで洗いました。パーツ数は少ないです。
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次回、組立に続きます。




今日は、こんなところで。読んでくれてありがとうございます。ブログ村に登録しています↓応援クリックうれしいです