epos スケルトン3305S 手巻き Peseux cal.7040 その1:分解編

エポス
ケルト
3305S
プゾー Cal.7040
手巻き
21600回/時(6振動)
クロコのボルドー・シャイニーを着せて
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もう一年近く前に分解したエポスの時計です。今年も秋になって、何度か使っています。

エボーシュのプゾーと言えば、薄型の手巻きが有名です。この薄型二針のタイプは70年代ごろに出たものです。新興メーカーのエポスがこれを使い、お求めやすいフルスケルトンを発売したのです。定価で7万ぐらいでしょうか。
この個体はだいぶ使い込まれたものですが、稼働品で、スケルトンということに魅かれて入手しました。ブランドの知名度にこだわらない人なら楽しめる時計です。

ただ、こういう時計は毎日つけるのは飽きそうです。視認性も悪いしね。
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さて、分解です。
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コジアケでポコっと開けます。防水性は期待できませんが、けっこう使われたようでフチにヨゴレとサビがちょっと来ていました。
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緑青がちょっと噴いてしまっていますが、こそげ落としてきれいにすれば使用可能でした。
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裏蓋側から見たムーブメント(表)です。ピンクページで確認しましょう↓
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コレがこうなるんですね。面白い。

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機留めネジは、このように頭の大きなネジで、偏芯ネジで、はずれないものと思っていました。が、実際にはただのネジで外れてしまいます。

ムーブメントをとりさって、ガワと風防。これは分解しませんでした。
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ガラス風防に傷はほとんどありません。ガラスにeposと印字、あとは内側のリングにローマンインデックスとSwissMadeのみ。機械の内部を楽しむために他はシンプルです。良いことですね。

さて、ムーブメントです。文字盤はもちろんありません。針を外します。
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台に固定して表から分解していきます。
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テンプ・アンクルを外しました

次に、角穴車、U字型のコハゼバネが見えます。
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こうやって見ると、装飾が施されていますが、それほど緻密でなく、値段なりというのがわかります。

ほとんどが肉抜きされているので、パーツの取り扱いには注意が必要です。けっこう緊張しました。安定なはずの受けや地板が弱弱しいので。
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巻真周りがオイルがカピカピに乾いているように見えます。コハゼにおあたりも汚いです。


輪列と
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香箱を取り外して表は完了です。
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日の裏側です。カレンダーも秒針も無いのでシンプルです。
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巻真まわりを分解したら、


ツツカナを抜いたら二番車が外れておしまい!
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こんなに骨だらけの地板だと、油断すると歪んでしまい、大変なことになります。気を付けないとねー
と思っていたら、インカブロックを外したそのとき
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バネを折ってしまいました!!初めての経験です。よりによって、地板に負荷を欠けたくないこの時計で。。。

スペアがけっこうあるぞ。不幸中の幸いイメージ 18
と思ったら、サイズ違い!!
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スペアのヤツは大きすぎるようです。ちなみにこのムーブは10.5リーニュです。
結局、ガラ箱から合う時計を探してドナーになってもらいました。
ともかく、この後、いつも通り洗浄しました。



次回、組立編に続きます。

今日は、こんなところで。読んでくれてありがとうございました。

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