epos スケルトン3305S 手巻き Peseux cal.7040 その2:組立編

エポス
フルスケルトン3305S 手巻き プゾーCal.7040
その2:組立編
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折ってしまったインカブロックのバネをまず外しました。耐震装置は地板にカシめてあるので反対側から、押し出せばいいのですが、地板が「板」でないので、慎重にやらないと変なところに力がかかってゆがみそうでした。
木の板の上に地板をしっかりおいてトントンと外しました
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新しいバネをのせて、はめ込んだところです。

では、洗浄後のパーツを組み上げていきましょう。
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香箱は怖いので分解していません。この状態でよく超音波とハケで洗いました。
メービス8200を少しだけ入れます。蓋がないので、注しすぎはいつも以上に危険そうです。

まずは、裏面から、巻真まわり
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オサエまでつけたら、だいたい完成。
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次に、表へ行きます。
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輪列をざっとのせて、受けをかぶせます。ザラマワシOK
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↑よく見ると、機留ネジが、画面上のものが外れていますね。行方不明になっているのです。外れるタイプだと思っていなかったので油断しています。

あとはテンプを入れて、表は完成です。
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まあこんなものでしょうか。
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裏蓋、ケースをきれいにして準備しておきます
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このように縁が腐食してしまっています↓
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が、実用できないほどではなく、ケースとの噛合い部分は無事です。
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さて、最後に、針を刺すのですが、これが厄介です。
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いつもなら、このように、ツツカナ(分針)の上に、ツツグルマ(時針)を差し込んでから、針を入れるわけですが、針を入れようと力を込めると地板がシナります。
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仕方がないので、筒車は外しておいて地面で刺すことにします
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最後に、時針に合うようにピッタリと分針を刺すのですが、文字盤が無いため、12時ピッタリの位置がはっきりしません。
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そこで、巻真がピッタリ3時なのを利用して、3時と90°になるように分針を刺して、三時ちょうどにしました。

このあたりが、フルスケルトンの面倒なところでした。

また、気になるのが、ツツグルマがスカっと抜けてしまわないのか、という点です。普通だと、文字盤でおさえこんでいるのですが、これはフリーの状態です。日の裏車のカナとかみ合っているだけです。内側のツツカナとの摩擦もシッカリしたものではありません。わずかに注油している程度。

たとえば、裏蓋側から衝撃が会った時、この噛合いが外れれば、時針はブラブラになってしまうのではないでしょうか。心配ですね。

さて、ケースに入れますが、ようやくキドメが1本行方不明になっていることに気づき、焦って探したら、出てきました。さっき、使った木の板のところに転がっていました。
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めずらしく運が良かったです。


ケースに入れたら、機留めねじをしめて、
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裏蓋を締めたら完成!
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そうそう、12時位置を確認しました。OKですね。
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裏も表も見えるというのは、キカイ好きにはとっても魅力的です。
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こういうドレッシーな時計には、艶ありのクロコなど良く似合いそうです。
もちろん、黒や茶のワニ革もしっくりくるのでしょうが、
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ルビーの色と合わせて、ボルドーで作製しました。
次回はレザーストラップを作ったときの写真を記事にしたいと思います。
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そんなわけで、「その3」(レザーストラップの書庫)へ続きます。


今日は、こんなところで。
読んでくれてありがとうございました。

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