リューズの操作感(今日は5126ファイブスポーツ)

こんばんは。今日は昼にカップめんを食べていないので、夕方になると腹が減ってしかたなく、お菓子とジュースです。
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たまにはコーヒーではなく、ジュースを選んでみました。ポンジュースは濃厚なオレンジジュースというイメージでしたが、これは炭酸ガス入りで、なんだか薄い感じ。

このファイブは、でっかくてオレンジ色なので、イメージとしてはジャイアンです。
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ボロいけれど、当時っぽいデザインが気に入ってます。オレンジ黒のNATO式ストラップを合わせています。リューズを回すとインナーベゼルが回転するオマケつき。





さて、昨日リューズの話をしたので、今日はリューズの操作感についてグダグダと話してみます。どこにでも書いてあることです。
リューズは、ユーザーと時計内部との唯一の接点で、こいつの操作感で、内部のイメージの良しあしが推測されるような気すらしますが、必ずしもそうとも言えないのではないかな。


機械式時計のリューズの機能は主に3つ。
①手巻き時計のゼンマイ巻き上げ
②時刻合わせ
③カレンダーの早送り

とりあえずカレンダーはわきにおいといて、、
まず、①巻き上げ。
巻真が回ることでキチ車が回り、直角に噛合った丸穴車を回して、角穴車を回し、ゼンマイを巻き上げるわけです。ゼンマイが巻き上げるためにひっかけているのがコハゼです。
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巻上げにくい、あるいは、巻上げやすくて感触がいい、という大事な操作感があります。
巻上げにくい、つまり、重く感じる場合には、色々な理由があります。
劣化とかサビという理由を除くとすれば、
ゼンマイのトルク、丸穴・角穴車の大きさ、ケース形状、リューズの直径・厚さ(つかみやすさ)とか。色々な要素が影響するはずです。
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巻上げのカリカリする感触、という点では、コハゼも大事です。コハゼとコハゼバネの関係、コハゼの形状、色々あります。私がもっているルクルトのこの形状のコハゼ↓はキチキチキチっと心地よい巻心地です。
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つぎに、
②時刻合わせの針回し。
これについては、回しが重いか軽いか、という操作感が問題です。

ゼンマイ巻き上げのときは、ツヅミ車はキチ車をまわすのですが、針回しでは、キチ車とツヅミ車が離れて、ツヅミ車が小鉄車が直角にかみ合って、日の裏を回し、ツツカナを回します。ツツカナは、通常は二番車(分針)と一緒に動いてますすが、時刻合わせでは、ツツカナと二番車を力を加えてスリップさせるわけです。
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ご存じ時計三昧さまのページがとてもわかりやすいのです↓

針回しの操作感は、ツツカナの摩擦が影響します。
操作が軽すぎて、針合わせがフワフワしてしまうのはツツカナと二番車の摩擦が弱っていて、簡単に動いてしまうということです。ヘタをすると置き回りになってしまいます。ツツカナを締める必要があります。
逆に、操作が重すぎるのは、ツツカナの摩擦が強すぎるとか油の固着とかサビとかの問題があるはずです。キチ~ツツカナまでの歯車が傷んでいたりすればやはり動作不良になります。
もちろん、リューズの大きさやケース形状も、針回しの操作感に大きく影響します。
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で、①巻上げも②針回しも、人間が力を欠けてグイグイまわすのですが、ツヅミとキチ車は、噛み合う歯車が直角に交わっている特殊な場所です。その先にはいくつもの歯車ががんばっているのです。
自動巻き時計であれば、手巻きの時、角穴車の反対側に自動巻き機構の歯車も無関係ではありません。針回しについては、(よく言われることですが)、カレンダーの早送り機能がある時計では、日送り車との関与があるので無茶をしてはいけませんし。

ジャンク時計を見てると、無理をしたのか、ツヅミやキチの歯が欠けていたり、その周辺がぶっ壊れている個体によく遭遇します。クォーツでも何度か経験しました。


だから、なんにしてもリューズの操作は丁寧にやってやりたいものです。
1巻1巻儀式のようにやる必要は無いと思うけど、大切な時計であれば、やっぱり愛でるように、繊細なムーブメントをいたわるように、竜頭から愛情を注入するように、優しく操作してあげたいものですよね。(ちょっとだけ話は明日に続く、、、)
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SEIKO
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今日は、こんなところで。
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