Rolex GMT MASTER Ref.16700 cal.3175(ムーブメントの状態とストラップ製作)

ここのところ、手持ちのロレックスを紹介してきました。
今日は最後のいっこ、GMTマスターです。

残念ながら、分解していないので、とりあえず、の紹介です。
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左のスピードキングが1940年代、中央の自動巻きが1950年代、そして一気に時代が下って、GMTマスターは、1990年代です。


1991年製のRef.16700、ペプシベゼルです。
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Ref.16700は、GMTマスターの最後のタイプで、その後は、GMTマスター「II」しか作られなくなりました。
GMTマスターIIは、三つの時間帯まで表示させることができますが、そのぶん、日付の早送りができません。普通の使用を考えれば、日付速雄売りができる「I」のほうが良いように思います。
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インデックスはフチがあり、T<25表記のトリチウムで、すでに光りません。
いっぽうで、4本の針は日ロレで交換されたようで、ルミノバがよく光ります。文字盤を見る限りまだまだ針も綺麗で使えるものだったろうに。交換されてしまっていて残念です。どうせなら、文字盤も一緒に替えたほうがアンバランスじゃないのにねぇ。まぁ、文字盤交換となるとまたバカみたいに高額になるのでしょう。

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現状、我が家で最も高い時計です。相当に無理をして買ったのです。
スピードタイマーなど、セイコーの古いスポーツモデルや70年代のカラフルなジャンク時計を集めていた折、なぜか、とみに、ロレックスの赤青GMTマスターが欲しくなりました。

ムーブメントは、先日の1030とはだいぶ雰囲気が違う、近代のロレックスです。
28800の高振動のCal.3175で、GMT針が付く、やや複雑な機構です。
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せっかくなので、購入直後、開けてみました。もう、2年近く前のことです。

このときは、まだ、ベルジョンの最強ガワ開閉機5700Aを持っていなかったので、ベルジョン5537で手動で開けました。
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セイコーバイスS212ではさみます。
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サイクロプスレンズはこの位置。
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ちょっと写真が無かったのでチュードルのときの使い回しです↓
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回そうとするんじゃなくて、押し付ける力をメインで考えて行います。ネジを開けるのと同じですよね。
回すのに意識が行くと、滑ります。いざ、裏蓋が開いたからと言って、油断して押し付けるのがおろそかになると、ガリーっと行きます。手で開けられるぐらいになるまで、気を抜かずに、押し付けましょう!

じっさい、滑って、裏蓋にちょっと傷がつきました。
それが、ベルジョンの5700を買う理由の一つになりました(もちろん、5700を使っていても注意しないとガリっと行くのでしょうが)。


話がそれました。その、Cal.3175、OHしてからそれなりに時間がたっていたようですが、見た目はピッカピカだし、顕微鏡で石を確認すると、オイルが残っていました。
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あいにくテンプの耐震装置の部分は、もともとミゾがあるのか、わかりにくいのです
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で、振り角は300度近くあり、日差ゼロ、片振りも0.0

到着次第、プロにOHを頼もうかなと思っていましたが、とりあえず、このまま使えそうだな、という結論。

前の持ち主の使用頻度にもよりますが、さすがはロレックス、と言うところでしょうか。単に、いつもジャンクばかり見ているから、そう思うのか。

2年弱経過した、今日、また測ってみました。フル巻き上げでないのですが、250ぐらい振っていて、歩度も上出来。
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姿勢差だってほとんど気になりません。
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うーん、これならまだまだ使ってしまいます。
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どこかの雑誌に、時計師のコメントで、ロレックスは頑丈で、精度もいいのでOHをしないで、ずっと使ってしまう。それで、かなりムーブが傷んでしまうのが問題だ、と書いてありました。
ウーン、でも、ちょっとOHに出すほど使い込んでないしなぁ。高いしなぁ。

でも自分で分解しちゃうには、(少なくとも外装・文字盤・針)キレイで、失敗が怖いです。高い時計を分解するのは、抵抗があります。分解掃除で状態が悪化したりしたら情けないです。せめて、6580ぐらい元がボロイと安心なんだけど。


オイスターブレスは、多少のキズはありますが、緩みもなく綺麗です。ズッシリしています。総重量はカンパノラの方が多いでしょうが、適度な重みを感じる時計です。
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前の持ち主も細腕だったのか、コマはすべて抜いてありました。クラスプの部分でわずかに調整して、私も使用可能でした。
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ということで、精度も見た目も良く、防水性もある程度期待できる時計なので、愛用しているのですが、まだ、この時計は借りてきたモノのように感じることがあります。高級時計だから自分には似合わないというのがまずあるのかもしれません。それに、高くて、使用時に気をつかう、というのもあります。そして、やっぱり、自分で分解していないからなのかもしれません。

もう少しGMTマスターとの距離を縮めるため、専用のベルトを自分で作ることにしました。
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クロコのおなかの部分の良さそうな部分を惜しげもなく使いました。
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例によって、松下庵のストラップをマネして作った、台座付きレザーストラップです。遊革・定革はペプシカラーで(これがやりたかった!)

王冠の尾錠は、丸の内のロレックスに乗り込み、新品を買ってきました。ビビったせいか、写真がブレています。不審者と思われるのを恐れたのです。このお店にお世話になることは無いでしょうから、良い記念になりました。
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あの、ちいさな、尾錠がイチマンエンもするんですよ!知っていたけど、すごいなぁ、しかし。
チュードルの王冠尾錠は社外品ですが、GMTには純正をつけてやりたかったのです。自分はボロを着てても子供には良いものを着けてやりたい、という気持ちです。
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ずいぶん前から計画していたのですが、青いハギレがなかなか手に入らず、ようやく、この夏に作りました。
まだ、残暑がありそうですから、しばらくブレスレットのまま行く予定です。
自作のストラップを装着したら、もう少し、自分の時計になるんじゃないかなーと期待しています。
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この秋、本体にストラップを装着したらば、また記念撮影をして記事にしようと思います。


今日は、こんなところで。
最後まで読んでくれてありがとうございました。


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