スイス時計の代名詞であるはずのティソ

今日、27日の時計は、ティソ、Cal.27の手巻きスモセコです。
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今日は復活祭らしいです。卵のケースに入ったジェリービーンズをキリスト教の人が配っていました。これでもかと甘いやつ。桜の木の下でいただきました。
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スイスの国旗をロゴに入れているメーカーは多くありませんが、ティソはそのうちの一つです。そう簡単に掲げていいものではないはずです。ティソ、スウォッチ、スイスミリタリー、ウェンガーあたりが有名ですが、ティソは、中でも最も古い時計メーカーとして、バナナウォッチや耐磁時計、ワールドタイマーなど歴史に名を遺す時計を作ってきました。それに、クォーツを作るようになってからも、スマートウォッチの出るずっと前からティソタッチを発売するなど、革新的な時計を出しているメーカーです。また、現状、世界160か国という販売網を持つことも、スウォッチグループでミドルレンジという扱いことも、スイス時計の中でも中核をなす重要なメーカーであることの証拠で、国旗がロゴに入っていることも頷けます。
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しかし、昔から舶来時計「チソット」として輸入されていたにもかかわらず、日本でスイスの時計と言えば?と聞かれて出てくるメーカーではないように思います。現在のスイスウォッチスウォッチを除けば、高級ブランドであることが典型的だし、国旗があることでスイスミリタリーみたいな新しいクォーツの安価なメーカーだと思われるからではなかろうか、と。
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ともあれ、今日は、古時計でも中堅メーカーとして、良い時計をたくさん作ってきたティソの手巻きキャリバー27の紹介です。もちろん、まだ国旗じゃなくてTissotロゴのものです。初期のチュードルっぽいロゴデザインです。耐震装置はなく、ラグは固定式のスモセコです。40年代だと思われます。12リーニュというやや大き目で、色気はありませんが、がっちりとしっかりとしたムーブメントです。オメガのような雰囲気を感じます。分解掃除をして現在もしっかり振り角も出て歩度も良好です。名前は27ミリの直径に由来するのでしょうか。
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このアラビア数字がかわいい、いい感じに焼けた文字板は、いかにも古時計といった雰囲気。すこしミリタリーっぽくもあります。残念ながら、長針は交換されています。短針はモダン針(と呼ぶんですって)なのに、長針はブレゲ針。3針とも青焼きのようですが、ブレゲの方はあきらかにテカリ方が新しく、質感が違います。ま、これはこれで面白いから、とりあえずそのままで。そのうち、似たような針が手に入れば交換しましょう。
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これまで、耐震装置があるテンプは分解せずに穴石を取って掃除してきたし、耐震装置のない古いものはなんとか超音波とかでごまかしてきたのですが、こいつの石はあまりにも汚かったので、勇気を出してテンプを分解しました。緊張しました。疲れました。。
分解の様子はそのうちに。。


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ラグが固定式でミリタリーっぽい雰囲気もあるので、ブルーのNATO式ナイロンストラップにしてみました。イマイチかなー、でも案外合っているようにも思ったりしてます。

28.5N-21のナビゲーターワールドタイムはシンプルで良い操作性の名機と言われています。クロノだけじゃなく、アラームとかトリカレとか24時間針とか、この手のプラスアルファの機械式時計はとっても魅力的です。復刻版が出ましたがやっぱりデカすぎるので、いつか、当時物を手に入れたいところです。なかなか高価で手に入らなそうですけど。。。

今日は、こんなところで。読んでくれてありがとうございました。
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あとちょっとです。疲れてきましたが、頑張ります。