マニュファクチュールのロンジン

今日、23日の時計は、オールドロンジンのスモセコ、Cal.23Zです。
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ひどいリストショットになりました。時計が窮屈そうです。今日は、夜はけっこう冷え込んだので、会社から帰るとき、手袋をしました。
でも、もう春ですねー。



今日は、手に入れて、分解掃除して、その外見にも内面にも惚れ込んでいる、ロンジンです。「今日の時計」でも数回、登場させています。現在は、スウォッチの中堅としてごく普通の時計を作っているロンジンですが、かつては世界最古の時計ブランドとして知られ、自社でクロノまで製造するスイス屈指のマニュファクチュールだったのです。ロンジンの砂時計に翼マークみたいなロゴを他が真似するぐらい。
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現状、同年代の舶来時計で、これほど値段に対して満足度の高い時計は無いかもしれません。クロノグラフにはファンが多いようですが、この手の普通のムーブと普通の文字盤であれば、お得な価格で手に入ります。ファッション系のロレックスや熱心な収集家のいるオメガとは違って、比較的、地味だからかもしれないです。

「普通の」時計なのかもしれませんが、本当に良い時計と感じます。34m径のケースにごく普通の50年代のアンティーク調のスモセコです。シルバーのマットな地に、ローズゴールドっぽい色のアプライドのクサビ型インデックス、12,3,9のアラビア数字、砂時計マークがビシっと配置されています。そこに、あたたかみのいある手書きみたいな「く」の字の秒インデックスが絶妙です。また、インデックスと色味の違う金色の3針が、微妙な変化を与えていて、いい感じです。(残念ながら分針は交換)。
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ムーブメントです。10.5リーニュのラインは10系とか420、846などがありますが、この50年代の23Z・17石のスモセコは、輪列の受けが大きな三角形で存在感があって、見た目が美しいです。
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日の裏も、裏蓋も装飾も美しいです。
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相変わらず写真の腕は悪いですが、これは組立のときの写真。堅牢な設計、美しい仕上げというのが良くわかります。ルクルトの時計をやったときも同じような雰囲気でしたが、こちらのほうが径が大きいので迫力があります。二番車の立派な穴石とシャトンの美しさが伝わるでしょうか。個人的には、テンプ受けが入る、地板の分厚い段になっているところ、画面右下のあたり↓この辺りに、質の良さを感じました。
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こういう時計にはふつうの茶色か黒のワニ革が合うのは分かっていますが、ヌメ革でNATO式ストラップを作ってみたかったのです。この組み合わせはちょっと、クラシカルなオールドロンジンに失礼なんじゃないの、と言いたくなる感じですが、自分では気に入ってます。おかげでカジュアルに着用できます。
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↑現行の立派なカタログで雰囲気の似ているヘリテージのシリーズと記念撮影してみました。20万円くらい。
スイートロードなら23Zをはじめアンティークが10万以下で買えます。
(別にスイートロードが、どうこうじゃないんですが、業界最安値ぐらいでいつも頑張っているように見えます。あと、ブログ毎日更新がスゴイ)


ロンジンは、HighRangeという位置づけです。
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カタログの最終ページにはご丁寧に「ロンジンの時計は正真正銘のスイス製品です」と書いてありました。
ETAのムーブメントがどこで作られているかはさておき、私もETAが大好きです。数日後に登場させる予定ですし。


今日は、こんなところで。読んでくれてありがとうございました。

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