1日をじっくり味わう時計

今日、24日の時計は、24時間表記の文字板、ラケタ2623Hです。
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夕方のお菓子ではありません。朝食です↑

南極大陸を文字盤中央にデザインしたカラフルな手巻き時計で、ポイントは、もちろん、24時間表記ということです。

24時間表記の時計は、その名のとおりで、時針が24時間で1周する時計です。分針は普通の時計と同じ。普通の12時間表記に慣れているので、きわめて読み取りにくいです。まるで針が緩んだジャンク時計みたいに、分針と時針が奇怪な角度を形成してくるので、気持ちが悪くなります。
でも、新鮮です。アレ、止まったのか!とか。昼の12時は通常の六時位置で針が重なるんだろうと思い込んでいたのですが、そうか、こうだった、とか。
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そう簡単に慣れるものじゃありません。いまだにフジテレビは8チャンネルで、テレビ朝日は10チャンネルだと思ってるので。

24時間で時針が一周するので、一日の道のりが良くわかるというか、いまは、ココね。もうすぐ夜だね、みたいな、なんとなくじっくりと一日を過ごしたように思えます。面白いです。

実験によれば、24時間表記のほうが、より時間が読み取りやすかったそうです。もちろん、読み方に慣れている場合、ということですが。アナログ時計の長所の一つは、現在位置の針とインデックスを見れば、いまから30分後とか、5時間後、というような計算が瞬時に出来るという点です。24時間を一日として見る以上、たとえば16時間後というのがすぐ判断できるわけだから、便利な文字盤と言えるのです。
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軍隊で採用されたのは、夜も昼もなく00:00~24:00の軸で動く組織だからでしょう。エルジンの昼夜の色が塗り分けられた24時間のミリタリーウォッチは大変有名です。最近復刻されたグライシンのパイロット時計・エアマンも有名どころ。

この時計の場合、アラビアインデックスが偶数で、奇数がバーインデックスというのが、また、読みにくいですね。でも、軍隊やパイロットだけでなく、極地探検隊にとっても、白夜があることも考えれば、24時間表記は有用だったかもしれません。でも、まぁこれはただのデザインだけですから、もちろん探検隊に使われたものじゃないですね。防水性がほとんど無いし、文字盤も見づらいし。やっぱり、オイスターか、セイコーのダイバーがいいでしょう。

普通の時計との違いと言えば、筒車がこのように24時間で一周するので歯が多いというところ↓ロンジンと並べてみます
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ムーブメントは、ラケタ(RAKETA/PAKETA)の2623Hです(RもPもロシア的には同じなのかな)。ソ連・ロシア時計には面白いデザインのものが多く、見た目はちゃっちくておもちゃっぽい。そこがかわいくて魅力的なんですが、中身も賞賛されるものではなさそうです。
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ケース、風防、樹脂スペーサーがちゃちくて、針もペラペラでクリアランスも悪い。そもそも、この時計がどこまで純正なのかワカリマセン。それにしても、パーツは削り出したマンマという感じだし、ネジのすわりもわるい。インカブロックぽいと思ったら、耐震装置のバネはすっとんでいくタイプなので注意が要ります。知らなかったので跳ね上げてしまい大ジャンプ。なんとか発見しましたが。でも精度は悪くないです。
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文字盤が紫なので、濃い紫のワニのバンドをつけました。かなり初期に作ったもので、斑の方向を間違っている失敗作ですが、色味がピッタリです。こっちは方向が合っている側です。

まぁ、でも、やっぱりこの文字盤、けっこうオシャレですよ。赤い点は観測点か何かかかな。秒針の赤と合っています。針がとがっておらず、秒針が短いので、よけいに視認性が悪いですけどね。分針を読み取るときがわりと間違えます。バーインデックスに惑わされます。
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今日は、こんなところで。読んでくれてありがとうございました。

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