今日、14日の時計は、14角の裏蓋のダイバー時計SWANKです。ムーブメントはフランス製Lorsa Cal.P75、17石の手巻きです。
坊主が高熱を出していて今日は半ドンで病院でした。自分もちょっと熱っぽくて冷たいものが食べたくて、十年ぶりぐらいにロッテリアでシェーキを飲んだのだけど、ガーナチョコというのがどうもなじめず。普通のバニラにすればよかった。
スワンクというのは、カフスリングやタイピンなんかを展開しているアメリカの老舗のアクセサリーブランドです。このSWANKのビンテージ時計はずいんとマニアックですが、アローハンドと、6,9,12のインデックスのかわいいデザインが気に入って、ジャンク品を手に入れました。
特にSWANK特有のデザインというわけではあんく、この手のチープな感じのダイバー風時計は山ほどあります。ピンレバーだったり。SWANKと言えば、本業のカフスリングに時計をつけた、カフスリングウォッチもあるみたいで、ちょっと欲しいですね。
17石の手巻きムーブメントは、Lorsaというフランスの機械です。
Lorsa=L'HORLOGERIE DE SAVOIE だそうです。
Olympic、WATRA、RADAR、ARETTAなど、あまり聞いたことのないブランドに使われています。おフランスの時計というのはなじみがありませんし。ただし、ウォルサムの一部がこのムーブメントを使っていたようです。アメリカのウォルサムが使っていたことは、SWANKが機械を手配しやすかったことと関係あるのかもしれません。
さて、今日のテーマは裏蓋。裏蓋はダイバー時計にとって生命線(の一つ)です。この時計については、一応、ダイバーっぽい作りですが回転ベゼルはプラで、リューズはネジコミ式ではありませんから「ダイバー風」ですか。ダイバーの絵もずいぶんと簡素です。でも、スクリューバックの裏蓋だけは本格的です。
このような普通の2つ爪、3つ爪で開けられないような特殊な裏蓋は、ジャンクいじり趣味人には厄介です。ダイバーの多角形やオイスターケースのギザギザなど、防水性の高い時計で、高級ブランドになるほど特殊なケースが使われがちに思います。
特殊な形にするのは、メーカーでねじ込むときに力を与えやすいということも当然ありますが、経験の浅い時計屋や素人に扱わせたくないという理由も(けっこうな割合として)あるんじゃないか、と。メーカーとしては、ユーザーに水入りや故障の相談があり、事情を聞いたら前回のメンテでメーカーにやってもらっていなかった、と言うのはイヤでしょうから。だって、3気圧防水のクロノグラフに、わざわざ多角形で、しかも汎用がきかないように奇数の多角形の裏蓋にするんだからさー。絶対、スタジオジブリでメンテしてネ!ってことだよね(いや、ジブリじゃなかった)。
素人としてはくやしいので(というよりロレックスの裏蓋を傷つけてしまったみじめな経験から)、ベルジョンの本格的な工具を買ったのです。このSWANKの裏蓋も、右から二番目の丸いツメのアタッチメントで開けました。
それでも2本の爪ではしょせん限界があって、専用の多角形のオープナーが無いと決して開かないことも多いです。キングダイバーの時にはどうしても開きませんでした。ブログ友達のじゃみまるおさんにお願いして何とか事なきを得ました。
というわけで、無事に開いたのでフランス製ムーブのLorsa(P75)をやりましたが、この長方形みたいな輪列受けはかぶせにくく、あまり好きではありませんでした。分解の様子は、そのうち。。
レザーストラップは、夜光の緑色に合わせてカーキっぽいカーフです。カジュアルな感じを目指して囲み縫いをやってみたベルトです。ミリタリーに合いそうだけど、ビンテージダイバーにもけっこういいんじゃないかな。
親切なハイレベル時計好き趣味人が、専用オープナー、裏蓋スケルトン、ウラオサエ、巻真あたりの製作をイイお値段でやってくれるとうれしいなーと思う、今日この頃です。
読んでくれてありがとうございました。
おやすみなさい。
こちらは、看護でここ2,3日ゆっくり寝られません。しょうがないから時計の検索でもするかなー、というところで、失礼します。
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