LORSA Cal.P75
その2 組立編
昨日は、時間に追われた一週間からの脱出で、のんびりモーニングです。
さて、先日の続き。
組立編です。
まず、壊れていたコハゼネジですが、、LORSAのジャンクドナーなんて持っていないもんだから、セイコーあたりを一生懸命調べると。。
お!いい感じの大きさのを発見!(ちなみに右の折れているのがオリジナル↑)
と思ったら、
先端の曲げ方向が逆です!残念。結局、LORSAのジャンクを手に入れました。キャリバーはP72です。2か月以上探しました。
なぜか、風防を開けています。なんでか忘れました。
ちなみに、前回お話しした、2番受けのルビーですが、こちらも、同じように、もともとはずれていたと思われます(右)。こういう仕様なんですね。
それから、
順天堂のマークみたいな耐震装置ですが、イプシロン・アンチショック102
というのだそうです。
各種、フランス製のムーブに採用されていたのでしょうか。
前置きが長くなりましたが、組立の風景です。
耐震装置に注油
巻真にツヅミ、キチ
カンヌキ、オシドリ
カンヌキオサエまでつけたら、表へ行きます。
香箱、二番、ガンギ、
巻真周りもそうですが、パーツの仕上げは美しさは全くなく、ごく普通のものです。
パーツの乗り方もいまいち。二番受けまで入れたら、三番車、四番車(秒針)を入れて、
問題は、この長方形に近い形の輪列受けです。歯車のすわりが良くない上に、およそ一直線の穴とネジの位置、これはウマクない設計ではないでしょうか。入りづらかったです。
アンクルを入れて
最後に、テンプですが。これも、なにやら、入れづらい、テンヤワンヤ、テンワヤンワしました。
まぁ。無事に入りましたので、こちらがわのanti-CHOC102も洗浄して注油しました。元気にテンワが回りました!
全巻き上げで振り角は約250°です。片振り修正装置は付いていないので、このままガマン。
これで、しばらく様子を見ました。
日の裏側は、早送りが無いのでシンプルです。
こちらは特に苦労しません。あとは、カレンダーをのせて
ツツ車を乗せたら終了。
文字盤を入れて、、、(アレ、なんか忘れていますね)
ブラックでボンベ型の文字盤がつやつやしていい雰囲気です。
FRANCEというのが目立っています。
最後に苦労したのが針入れです。
ボンベ型の文字版に合わせてけっこう先端が湾曲しています。案外、クリアランスが足りないのです。この写真だと伝わらないですが。
でも、無事に入れることができました。針が抜けるようなこともなく、うまくいきました。
が、
またやってしまいました。わすれもの~。
反省の色が見えないです。このピルケースが奥が深いのが悪いんですよ、きっと。
最近は、これを使わなくなりました。
うんざりしながらも、またやり直しました。
さて、外装ですが、プラ風防が傷が多かったので、
紙やすりと、サンエーパールで磨きました。
で、この手の古いおもちゃ風ダイバーだと、下手にベゼルを外すと壊しそうなんですね。外れたけど、歪んだり割れたりしないとも限らない。替えパーツも手に入らないし。
ということで、ベゼルを養生して、そのままゴシゴシとやりました。
最後の磨きが甘かったのですが、どうにも気力が足らなかったようです↓かなりいいかげんで、まだキズが残っていますが、終わりにしてしまいました。
ムーブメントを組み込んだら、パッキンを交換してシリコングリスを塗って完成です。
裏蓋はベルジョンの替え爪で、丸くなっているやつを使います。ピッタリです。
がっちりと閉めたら、完成!
ゾディアックのシーウルフなんかにみられる、三角形のインデックスにアラビア数字が書いてある、これは、現代にはあまり無い、面白いデザインです↑
アロー型の時針、アロー型の秒針、カレンダー窓が台形なのも面白い。ついでに言えば、ペットネームの両側の草みたいな模様がかわいらしいですね。
全体に、チープなピンレバーのSHEFFIELDあたりと雰囲気は良く似ています。あれはけっこう良く出てきますね。
最後に、自作ストラップについて、再掲です。
オリーブ色の(こういう色は正しくはカーキじゃないんですよね)カーフストラップが似合っているんじゃないかと思います。焼けた夜光の色とピッタリなんです。
おもちゃっぽいダイバーにカジュアルな生成りステッチという組み合わせで、ずいぶん前に紹介した「囲み縫い」です↓
柔らかいカーフに、かなり薄い裏材なので、ソフトなストラップになりました。
ダイバー風ですが、せいぜい「WATERPROOF」です。でも、ちょっとしたファッションアイテムと考えれば、チープダイバーも楽しいです。防水性が心配なので秋や冬に積極的に着用しましょうね。
今日は、こんなところで。
読んでくれてありがとうございます。
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