代理店の力、プアマンズ・コンステレーション

今日、12日の時計は、12角文字板デザインのテクノス・スカイライトETA.2824です。
花粉症なのか坊主の風邪をもらったのか、ここんところボーっと微熱です。
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今日の昼は、やかましいのが二匹ともいなかったもんで、ちょっとゆっくりとブログを見たり書いたりできました。昼飯は自分でやるしかなかったもんで、レトルトのナポリタンにウインナ増量を作りました。
昭和なスパゲッティと昭和なテクノスで。




テクノスTechnosは、スイスで創業された歴史あるメーカーで、日本には平和堂貿易が輸入し、人気を博しました。今では、インターネットの普及で、日本に代理店が無いブランドやどんなマイナーブランドでも情報を得たり、個人輸入やeBayのような方法で手に入れることができます。しかし、当時は、平和堂貿易のテクノスや酒田時計貿易のラドーのように、代理店が輸入してこなければ普通の人は知ることも難しい時代だったわけで、代理店の力というか、存在感が大きい時代だったのでしょう。その後、平和堂貿易はウォルサムを買い取るぐらいの企業力がありました。
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テクノスもラドーもクイズ番組での宣伝を活用し、認知度をあげたというのは有名な話です。なかなかそういう画像や動画を見つけられませんが。テクノスについて言えば、特に日本の輸入は多かったようで、現在も、国内にタマ数が多いです。当時物のテクノスは、eBayで検索するのとヤフオクで検索するのではリストの量が違ってきます。私もいくつか手にしましたが、しっかりしたつくりで、文字板や針には高級感がありますし、デザインがしゃれています。

クォーツショック以来、色々なメーカーが消滅したり吸収合併したり、名前だけ買われたりしましたが、テクノスも、同じような運命をたどりました。現在では、スイスにも会社があるみたいですが、主にブラジルで、クォーツ時計を作っているようです。とくに、日本ではティーツーインターナショナルが、エルジンみたいに高級ブランドソックリのクォーツを販売しています。メーカーによれば、「その伝統は着実に引き継がれ」今に至っているらしいです。偉大なロレックスをイメージした安物クォーツは、たくさんの会社が作っているけど、昔のブランド名を掲げながらやっているから批判の対象になるのでしょうか。
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で、マネという話では、当時のテクノスのスカイライトのこのモデルも、例外ではないかもしれません。Cラインに、12角、星マークまで、そのまんま、という感じですね。まさにプアマンズコンステレーションです。デイトナと同じように、他社が真似したくなる素晴らしいデザインだったわけです。オメガの中でもコンステレーションは王者のような風格があります。
(プアマンズ・コンステレーションとは私にしてはうまいこと言ったもんだと喜んでいたら、時計いじりの大先輩が、とっくの昔に命名していました↓さすが。。。)


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本家オメガでは、ジャンクでも手が出ませんが、この素晴らしいテクノスがほんの数千円です(特に私のこのジャンクは外装がボロボロだったので、2000円もしなかったと記憶しています)。掃除してみたら、ケースには傷みがあり、針には若干の劣化がありますが、とってもキレイです。ムーブメントはETA2824です。いつもと同じですが、分解の様子は、そのうちに。いつか。。。

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実際、放射状の12角の文字盤中央と、アップライトのインデックスにグラデーションの文字盤のフチまで、よくできたかっこいいデザインです。ベースとなる色は、金も銀もありますが、私のコレは、金色で、着用したときには予想以上の存在感があります。ブレスは当時物の社外品ですが、経年劣化により、金色がラグ部分から銀色のグラデーションになっているのがこの時計に合っています。

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当時のテクノスでは、ボラゾンとかエルドラドとか、他にもかっこいい時計がたくさんあり、比較的お手頃な価格で手に入ります。
私が一番欲しいのはスカイダイバーですが、こちらはなかなか手に入りません。



今日は、こんなところで。
読んでくれてありがとうございます。季節の変わり目ですので、風邪をひかぬよう、ご自愛ください。

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