お疲れのオールドクォーツ達(今日はTypeII 7123-8080)

こんばんは。
今日のセイコークォーツは、タイプ2、TypeIIです。キャリバー7123という、オールドクォーツの部類に入る、普及し始めたクォーツのモデルです。
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三面カットガラスに、昨日のロードクォーツとおなじようなトノーというかラグ一体型のケース形状です。当時はやったのでしょうか。
ケースはコキズが多く、ミネラルガラスの傷も見られますが、文字盤もキレイで、全体に、まだシャープな印象を受けます。

でも、中身はグッタリ、というオールドクォーツは多いです。
このタイプ2も、電池交換してしばらく動いたのですがたしか1か月ぐらいでパタっと止まってしまいました。
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油カスやサビが歯車の動きを妨げようとしても、機械式であれば、ゼンマイトルクが強いので回してくれますがクォーツはそうはいきません。
現在、お安く手に入るオールドクォーツですが、その点を注意せねばなりません。何度もそういうご老体に出会ってきました。
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おつかれさん、ゆっくりガラ箱で休んでね、という気持ちを持たなくもないですが、やはり、クォーツの普及に大活躍した彼らにリフレッシュしてもらって、また当時の水晶パワーをバリバリ発揮してもらいたいと思う気持ちの方が強いですね。

分解して、ベンジンで洗浄しました。
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歯車が小さくて、それに、ステップローターは、何かと面倒です。マキシン周りや輪列を分解せずに、ザブザブ。でもゴシゴシ、ホゾの部分はしっかりとこすります。
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とにかく、輪列のホゾ周りと針のつくあたりを集中的にキレイにします。
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輪列などはクォーツ用オイルをごくごく少量だけ注油して、時刻合わせ系はグリスで、組み立てました。復活して3か月は元気に動いています。今後、どこまで動くのか楽しみです。


そうそう、以前、紹介したラドーの2針カレンダーも、ドンドンと遅れてしまいました。これもお疲れなのでしょう、分解しました。
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分針の歯車の周辺にグリスカス(だと思う)がついており、輪列のオイルも残っていない様子でした。
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分解、洗浄して、1か月ぐらいは調子はイイです。そのうちご紹介予定です。

高齢者もオールドクォーツも頑張っていただいて、皆様の時計ライフが充実したものになることを願います。

今日は、こんなところで。読んでくれてありがとうございます。ブログ村に登録しています↓応援クリックうれしいです