僕らの70年代カットガラス戦争

今日、6日の時計は、6面カットガラスのセイコーアドバンCal.7019Aです。

今日はSUNDAYです。SUNですから太陽マークのアドバンです。
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今日は小雨がぱらつきましたが、なんとか砂遊びができました。

太陽マークはうまく表現できませんでした。
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70年代は、機械式時計のカンブリア期と言われるぐらい(今日から言ってください)、一斉に多種多様なデザインの時計が生まれました。

トンボ本に書かれていて印象的なのが「CGサバイバル」との記述です。カラーグラデーションの略称ですが、セイコーシチズンもこぞってこの手の文字盤の時計を送り出していました。アクタス、バナック、カスタムセブン、アドレックス、、。青、緑、紫、赤、など鮮やかなグラデーション文字盤が華やかで今見ても新鮮です。
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亀戸マーク↑

時期を同じくして多面のクリスタル風防、いわゆるカットガラスも流行しました。こちらも略し方によってはCGですね。そこで、ここでは、カットガラス戦争と言ってみました。カットガラスは、視認性が悪く、傷だらけになると、(現在では)替えを探すのが大変なので、趣味人としては扱いにくいヤツらです。でも、このキラキラした現行では見られないデザインがグっとくるのです。日本にたくさん上陸したラドーやテクノスにも多数見られ、いかに当時、流行したのかがわかります。
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その中でもセイコーAdvanアドバンのデザインは奇抜で、特に7039のヘンタイさは特筆ものです。いつか欲しいと思っていますが、なかなか出てきません。今回紹介する7019も、7039に負けないほどすごいデザインです(ともに亀戸です)。この上下非対称で猫の顔みたいなケースはかなりイカしています。

ケースは摩耗していてわかりにくいですが、ケースの仕上げが、ガラスの切り替わりと同じ場所で上下で違っています。12時側がヘアライン、6時側はポリッシュです。
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そして、ガラスももちろん個性的なのです。6面カットガラスで、上下の長さが違います。カットガラスは3面、5面、9面、と奇数が普通で、6面というのはとても珍しいのです。また、アドバンと言えば、太陽のマークが特長ですが、この太陽が、文字盤ではなく、ガラスの内側に書かれているのも面白いところです。
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太陽マークのないカットガラスで代用されていたりするものがありますね。こういう事情もあって、オークションでもカットガラスの風防はいつも品薄です。私も新品風防を手に入れることもできず、この形状の研磨はあきらめ、出たままの状態です。

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70系ムーブメントですが、後の7S26に続いていく気配を感じる合理化されたキカイです。日付は一段引きで早送り、曜日はプッシュボタンで早送り。便利です。
分解の様子はそのうち。。。



ブレスも含めて、大事なアドバンの個性だと思い、ワニ革ではなくブレスです。キャタピラみたいなシャラシャラの板です。すぐに取れそうで不安になりますが、かわいらしいです。
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とっても個性的な文字盤です。やっぱり猫っぽい顔に見えます。
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今日はこんなところで。
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