自由奔放な三男坊

今日、3日の時計は、オリエントの三角時計、オリエントスター復刻版Cal.55141です。
イメージ 1
新品同様のツヤ有りの文字盤に、建物やiPadのレンズが写りこんでいますね。


国産三社と言えば、セイコーシチズン、カシオですが、国産オールドファンからすれば、三男坊はもちろんカシオではなくてオリエントですね。オリエントはいつの間にか長男の扶養に入っており、今ではセイコームーブに得意のハイソなあるいは面白いデザインのガワを着せてフレンドリーな価格の時計を売っています。
イメージ 2
今日はひな祭りですね。

オリエントの古時計の人気の理由は、その自由気ままなラインナップなのでしょう。好き勝手にやってきたのですね。ジュベニアみたいなブランドロゴだったり、キングダイバー1000ではスイスメーカーも多用していた特徴的なガワを仕入れたり、舶来への意識も高かったのでしょう。ダイバーとは言い難いキングダイバーとか、ミステリーダイヤルとか、フラッシュとか、パラエマンとか、色々面白い時計があります。
イメージ 3
三角時計も国産古時計ではオリエントでしか味わえません。もちろんハミルトンのベンチュラを真似たわけですが悪印象は当時もなかったのでしょうか。
マネをするというより、イイモノはじゃんじゃん取り入れようという勢いのある自由さだったのですね。少なくとも、現代では前向きに受け止められているからこそ、マニアが高値をつけてくるんじゃないかな。三角時計もオリジナルのものだと、私には手が届かない価格です。
イメージ 4
革バンドは市販の中古品で購入時のままです。
この90年代の復刻版はちょっと小ぶりで(リューズ除く横幅28.2mm、ラグからラグ42.1mm)、女持ちと間違われるかもしれない(当時の女持ちの三角時計は二針だけど)けど、私の腕にはちょうどいいです。
イメージ 5
96年11月製造でしょうか。裏蓋は円形です。ちょっとさみしい感じがしますが、扱いやすいです。そうでなくても文字盤は三角でいじりにくいので。オリジナルのオリンピアアカツメさんご指摘ありがとうございますとかオリエントスターのダイナミックの三角時計はウラブタも三角形です。
色々なペットネームで三角時計は出されていましたが、私としては、クロノエースやウィークリーなんかのスポーツっぽいやつがかっこいいです。バンドも特徴的なクサリっぽいモノで、ベンチュラに負けない迫力があります。めったに出てきませんが、時々ヤフオクとかスイートロードで見かけますね。


この復刻版のムーブメントはCal.55141。
イメージ 6
オリエントスターとかジュピターとかの復刻盤を90年代に出したときに何種か使ったようで、セイコーベースのレディースのちっこいヤツです。この三角時計は手巻きですが、自動巻きと同じ機械だから、香箱はスリップして巻きどまりがありません。

イメージ 7
今日はこんなところで。読んでくれてありがとうございます。



ブログ村に登録しています。応援クリック、うれしいです。