セイコーファイブの「ファイブ」の意味(今日の時計は7S26ファイブ)

今日もビシっと安物スーツを着こんで外で仕事でした。
女子大のそばを歩いていたとき、アベックの会話が聞こえてきました。
彼「そいでさ、その、キルフェボンのケーキがホールで1万2千円もするんだって、、、」
女「マジデー?それヤバイ、ヤバイ!ヤバイってーー!」


若者の「ヤバイ」ってのは、すごい、とか、危険なぐらい衝撃的、という意味なんですよね。掘り出し物のジャンクを見つけたときに使えば効果的かな。

さて、今日は、ビジネスにピッタリな安いファイブをビシっと装着していました。
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ファイブは、スポーツマチックから発展してきたので、初期のファイブ(1963年)は、シンプルなファイブ盾ではなく、コマのマークとsportsmaticのロゴでしたね↓
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私も、これに似たタイプのものを以前、いじっています。お蔵入りですが↓

本題です。
ファイブの意味と言えば、五つの機能を備えていることだと言われています。

トンボ本では、
自動巻、防水、日付、曜日、耐震装置(ダイヤショック)
と書かれていますし、ネットでもよくこれが使われます。
個人的には、なんとなく、日付と曜日が5つの項目の中で並列で扱われるのは違和感がありますが、当時は日付と曜日の両方あることがスゴイ、という時代背景があったのかな、とも思っていました。

ネットでは、
自動巻、防水、日付曜日、耐震装置(ダイヤショック)、切れないゼンマイ(ダイヤフレックス)
と書かれていることもあります。この方が日付曜日がひとくくりなのでシックリ来ます。


ただ、先日書いたGSオーナー向けの会誌「GS9」
の1ページには、

自動巻、防水、日付曜日(カレンダー装置)、デザイン、合理的なルビー配置(21石)
と書かれているではありませんか。
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これはヤバイのでしょうか。それともファイブオタクにとっては、常識なんでしょうか。

念のため、セイコーに確認したのですが、資料によれば当時のこの初代ファイブ時計の発売時には、この5項目が謳われていたそうです。(追記)
男性的魅力にあふれたデザイン、というのは面白いです。たしかにトータルのデザインというのも重要ですが、これだけは、ムーブメントの機能性ではないので、5つの「機能」と言わしめるのは違和感がありますね。

初代ファイブでは、こういう意味で始まって、その後、すぐに21石ではないファイブも出てきたので、ルビーのことは消えて行ったのでしょうか。
かわりに初代から採用しているゼンマイと耐震装置のことが要素として語られるようになったのでしょうか。

いずれにしても、トンボ本にも過去のセイコー資料にも書かれている通り、(追記:読者の方にコメント頂きました)
自動巻、防水、日付、曜日、耐震装置
というのが、多くのセイコーファイブに当てはまる「ファイブの意味」で間違いなさそうです。



ちなみに、初代ファイブとはずいぶん違っていますが、20年ぐらい経った新しいファイブ7S26も、21石ですね。
21石というのが、過不足なく最も合理的なルビーの数なのでしょう。
勉強になります。


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和洋問わず、甘味が好きですが、摂取量が多すぎなので、肝臓が心配で、せめて、少しはバターも糖分も控えねば、と思う今日この頃です。
キルフェボンを食べたいところですが、最近の夜は、もっぱら、コレです。

干し芋です。ドライフルーツと言えば若者にも受けがいいかもしれない。
緑茶ともレトロな時計とピッタリ合いますね。うまいです。

さしずめ、愛煙家にとってのニコチンガムでしょうか。


今日はこんなところで。