セイコーファイブ スポーツ Cal.5126A
その2、組立編です。
ファイブなので5時5分にしてみました。5時55分のほうがよかったかも。
5126-6010というケースは丸っこいラグ一体型のケースです。
ちなみに、ケースサイズは縦4.3cm、横4cm、厚さ1.1cm
と、なかなかごっつい時計です。ジャイアント・ファイブ、と勝手に呼んでいます。
さて、組立の様子です。
洗浄した地板に、洗浄済・注油済のダイヤショックをセットして、まずは巻真周りから組んでいきました。
表側にいって、リューズ・巻真を差し込みます。手巻きが無いので、キチ車が無く、ツヅミ車のみです。ちなみに、リューズに付加機能として、プッシュボタン用のバネと、インナーベゼルのギザギザとかみ合うギアが付いています↓
二番車と受けを組んで
輪列と、香箱を一気に並べて行きます。中央右上が二枚歯の三番車
総受けの裏のパーツは、、別の場所で
先に組み立てておいて
輪列にかぶせます。
横から見ると、二枚歯の三番車が秒カナとかみ合っているのがわかります。
受けをかぶせたところです。
自動巻き関係も並べておきます。自動巻きは別の小さな受けがあります。
以前、他の記事でも書いたのですが、切替車は、V105という液にボチャ漬けして、そのあとブロアーで良く乾かします。
V105は瓶を見ても成分が書いてないモノだけど、おそらくエピラムみたいな液で、Reversing wheel専用で、スベリが良くなるというふれこみです。安価なのでとりあえず買って使ってみています。いくつか、切替車式のものの歯車に使っていますが、いまのところ、大きな不具合がありません。オメガのシーマスター(ETA2892)は、そういえば未洗浄のまま使っていたのを思い出しました。巻き上げ効率がイマイチなので、また、V105で試してみよう。
あとは、テンプを組み込んで、香箱を巻き上げてみて、様子を見ます。
ちょっと合わせたら、このぐらいになったのでOKにします。
裏へ行って、じゃんじゃんと組みます。
プッシュ機構あたりを組んで、日の裏車あたりを組んで、
あとはカレンダーを乗せればいいのですが。中央の上から手を出しているレバーは曜車の動作をキメるやつですが、これのバネが、分解時にも話しましたが、
日車オサエの裏にちょろっとはさむバネです。飛ばさないように、注意!
日車を乗せた後で、この状態でかぶせて、
曜車を乗せればムーブメントはだいたい完成。
文字盤をかぶせて、針を入れて
おしまいです!
外装ですが、これは、洗浄・風防磨き前の状態↑キズがひどいです。
回転するインナーリングがあるので、けっこう複雑です。写真を撮っておかないと何が何だか分からなくなります↓
ガラス風防の磨きは、先日、少し書いた通り、poitiさんのボール盤を使ったやり方を真似て最近は頑張っています。色々質問しながら、多少はマネできていますが不完全です↓poitiさんの記事
とりあえず、他の時計で、ちょっと写真を撮ったので、その時計の時に少し詳しく。
分解の時に比べれば大分きれいになっています
L字型パッキンにはシリコングリスをつけてから、風防をのせて、
ベゼルをガシッとはめて完成!
まだまだ技術不足なので、角度によっては、同心円状、レコード模様に磨き跡が見えます↑(もちろん、レコードはジャクソンファイブです)
まぁ、妥協は特異な分野ですので。
ムーブメントを、このケースに入れて、リューズを刺しなおして
最後に、ローターを入れて、グルングルンと回して様子を見ます。
OKでした。この時計は、この秋、使用頻度が高いような気がします。
現状、ナイロンストラップで過ごしていますが、本当は、このストックしてあるクロコでストラップを作りたいのです。そのうちに、、。
カン幅が19ミリなので、20ミリのストラップをむりやり装着しています。見た目にはあまり違和感はありません。(市販のナイロンストラップは奇数はほとんど無いのです)
今日は、こんなところで。
お付き合いくださり、ありがとうございました。
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