今週は仕事が忙しすぎて、へばっていますが、連休前のお祝いとして力を振り絞って更新。。。何をしていても、時計と絡めたくなる、という時計オタクですが、今日は、宮崎駿の「風立ちぬ」です。金曜日なので、ロードショーです。
トランペットの哀愁漂う、コレを思い出します。
いつのまにか、ショーがShowになっていたりして、時代の流れでしょうか。でも相変わらず、ジブリアニメは視聴率に貢献しているようです。
上映されたのはずいぶん前だし、テレビで放映したのもずいぶん前、
今更、という感は非常にあります。たまたまチャンスがなかっただけでして。
●時計オタクとしての見どころ●
飛行訓練中に出てきた、ストップウォッチが、気になりました。
時代っぽいです。「M」は、勝手に、モーリスのじゃないか、と思ったりして。
こういう感じのやつがいいな~。単に、宮崎駿の頭文字「M」かも。
なんというか、機械式時計がちゃんとしたプロの世界に重要な道具であったというのが嬉しい気持ちになります。
こういう、計算尺をみていると、、
まったく興味のなかった(デカすぎて)、ブライトリングもカッコイイなーと思えてならないのです。
あとは、コレ、ドイツの航空機メーカーのユンカースです。デッカい工場!
雑誌や店で見たときはヒトのマークのように見えましたが、プロペラエンジンがモチーフなんですね。
シンプルで王道なデザインのパイロットウォッチです。
1988年創業のドイツの時計メーカーのポインテック社が作っている物で、ユンカース社とは何の関係もないらしいです。
こういうパイロットウォッチも欲しいなと思うのですが、このメーカーも新しいですし、大手メーカーの物は価値がありますし、なかなかボロい安いジャンクというのは手に入りません。
でも、映画を見てほしくなりました。
●ジブリオタクとしての失望●
相変わらず、すばらしい自然の描写で、雰囲気としては、楽しめる部分も多いです。
雰囲気だけなら千と千尋も良かったです。
↓この飛行機製作者のカプローニを心の師として仰ぎ、子供のころからの空想的なやり取りが何度も登場します。
これにより、話がブツブツ切れて、ただ淡々とエピソードが描かれた印象がありました。
結核の妻の前で煙草を吸うシーンが、業界から問題視されたとかいうニュースがありましたが、取り上げるべき問題はソコですかねぇ。
飛行機作りにかける情熱とか、苦労とか、やっとゼロ戦ができたとか、大変な時代だった、とか、そういう、予想していたモノが、ほっとんど伝わって来なかったのです。。。
ストーリー全体を盛り上げていたのは不治の病で悲劇のヒロインという、その一点のみだったのは残念。可愛そうで涙が出る、だけでは映画としてさみしいです。
話がナンだったのもあるけど、もちろん、声優がナンだったことは盛り下げる大きな条件。トトロで、おいおい、お父さんは重要な役なのに、とか、耳をすませばでは、まぁ、オヤジは存在感無いからいいか、ハウルでキムタクかーと思ったけど、全然違和感なかったし、どれも、問題ないレベルだったようです。今回はひどい。
棒読みが「賛否両論」だという報道だったけど、ミヤザキとアンノ本人以外に、賛成している人がいるのかしら。子供時代から、急に青年になったとき、ああ、そういえば、と思いだし、急に棒読みが気になりすぎてストーリーから脱落しそうになった。
大金をかけて、オッサン二人の趣味に付き合ったということになるのでしょうか。でもそんなことをやっても許されるオヤジたちだからしょうがないですか。
ストーリーの中で、カプローニのセリフで、引退宣言をしていました。
「私はこの飛行を最後に引退する。創造的人生の持ち時間は10年だ。芸術家も設計家も同じだ。」
これについては、宮崎も言及していて、トトロで絶頂は過ぎたとインタビューで応えていました。それでも、後身が期待通りに働いてくれないとついつい出てきたくなるのかも。
「長編映画からの」引退だから、また、トトロのような名作の中編映画で復活してくんないかなー。
そうそう、この映画の大きな見どころは、コレでした↓
涼しくなってきたのでダイバー時計一本槍から、こういったモーリスみたいな、アンティークもはめたくなってきました。
連休初日はコレでいきます。もう金曜ロードショーじゃなくなってます。土曜です。この写真はずっと前に、レトロな雰囲気の洋食屋にて撮ったもの。モーリスが似合う店でした。
いやぁーー、時計って本当にいいものですね!
それではまたごいっしょに。
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