6309 サードダイバー
その2、組立編です。
地板に、まずは巻き芯回りからくみ上げます。6306、6309は、このあたりが、シンプルでやりやすいのです。7S26ほどのうすっぺらさは見られませんが、コストダウンを感じます。
表にいって、輪列を組んで、
受けをかぶせてザラマワシをしたら、アンクルを入れます。
テンプを入れ、動きだしました。
どうも振り角が弱く、200度に行かないぐらいでしたので、実は、もう一度ばらして、輪列のギアをすべて、よーく洗いなおしました。顕微鏡で見ると、ホゾにシツコイ汚れが残っていたのです。
パーツクリーナーにつけて超音波洗浄を繰り返しました。
その結果、だいぶ良くなったのでOKとします。それでも230度ぐらい。
裏側に行きます。部品点数はそれほど多くないのですが、ちゃんと、日付も曜日も早送りができる機構です。曜日もリューズによって英語とスペインごの変換が可能です。中央に見えるギザギザの歯車が、左右に振れて、左に行くと曜車、右に行くと、日車を早送りします。
これで、完成。スペーサーを噛ませてから、
文字盤をつけて、針を入れます。焦って、さきに文字盤を着けると後で落ち込みます。
自動巻き部分は、裏返して別に組んでおきます。ちょっと伝え車のサビが取れませんでしたが、まぁ影響なさそうでした。
外装に行きます
綺麗になった回転ベゼルの内側にはシリコングリスを塗ったパッキンを
アジア産の風防。セイコーで供給されなくてもちゃんとピッタリ合う風防があるのはうれしいです。しっかし、そうなるとベゼルの傷みが目立ちます。
ケースに、秒マーカーのリングを入れて
L字パッキンにグリスしてから、のせて
風防
インナーベゼルを乗せたら
ガチっと閉めこみます。
ちなみに、回転ベゼルの裏の溝が、この2時位置付近のボールでカチカチするのです。ちょうどよい、クリック感で両方向に行くので便利です。
ボロボロの回転ベゼルをのせて、
カチっとしておしまい。
ムーブメントから、いちどリューズを抜いてから、そーっと、ケースに入れまして
パッキンにはシリコングリス
コレでは、ちょっと、リューズがじゃまだったので、
ベルジョン工具で、グイーーーっと閉めこんで完成!!
ウーン、大掃除をしたのに、あまり、見違えたという感じがしませんね。
ベゼルがなぁ。でも、文字盤と針も傷んでますから、このぐらいがいい風合いかも。
ということで、一応完成したのですが。
赤いクロコストラップを作ってみたら、そっちもテカっているのでなんとなく、ベゼルのボロさが目立ってしまったので、パーツを入手しました。
一見、純正っぽいけど、、この値段じゃあ買えないよねー。
なんなのか、「HARAJUKO INDUSTRIAL CO.LTD」
ハラジュコ工業株式会社?
MADE IN JAPANって書いてあるけど、それはウソなんでしょ。
中国に、ハラジュコってあるのかい。
原宿??ハラジュクにある工場なの??
外人が考える日本はハラジュクだから日本っぽいってことなの?
(ちょっと良くわからないので、知っている人がいたら教えてください)
よくわからないけど、交換します。
ベゼルインサートは、ぴっちり入っていて、外すのが難しい。
接着剤なんかでくっついています。 結局コジアケでグイっとやったら曲がってしまいました。まあ再利用はしないのでいいですが。
新品はサイズがちょっと大きかったので、接着剤など不要で、ムリヤリにグイーっと押し込んで、完了です。
画面にあるように、ムリに押し込んだら、スリ切れてしまった樹脂がポロっとはみ出てきました。あらっぽい作業ですね~。
ということで、なんとなしにすっきり綺麗になったので、サードダイバーは完成です。なかなかいい精度を出します。重いのでつけていると疲れますが。
次回、レザーストラップの紹介は、レザーストラップの書庫です。
明日は、月に一度の、アレの日なので、ちょっと別の記事になりそうです。
今日はこんなところで。
読んでくれてありがとうございます。