国産ダイバーズにワニ革着せて(あのアドリア海の夏が懐かしい)

国産ビンテージ・ダイバーほど気持ちの良い時計たちはいない。
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それは、灼熱の太陽と海風の両方が奴らのブラックダイヤルを焼いてきたからだ。
それに、陸(オカ)のクロノグラフよりシンプルで、空のパイロットウォッチよりもスタイリッシュなんだ。なんといっても、あいつらは、舶来ダイバーのように気取らねえ値段なんだよ。
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彼らの一番大事なものは、インダイヤルでも、GMT針でもない、回転ベゼルだっ!
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夏、真っ盛り、ダイバーまっさかり、ということで、久しぶりにワニ革ストラップのご紹介です。
この夏に紹介しようと、チマチマと冬頃から時計を物色し、分解掃除を行い、ようやくベルトも出来上がりました。
作業的にも金銭的にも苦労して集めてきた国産3メーカーのヒット作です。
三者三様、現行では味わえない素敵なビンテージダイバー達です。
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ワニ革と言えば、黒とか茶が王道ですが、カラフルなワニも魅力的です。私が、海にもいかぬくせに(カナヅチのくせに)、ダイバーダイバーと騒いでいる理由の一つは、カラフルなベルトが似合うからです。ダイバーと言えば、カジュアルなデザインで黒いシンプルな文字盤が一般的ですから、色についてはカラフルなワニを受け入れられるというか、なんでも結構サマになるというか、、、、似合うと思うのです、私は!
今日は、ベルトを作ったイメージに沿って紹介していきましょう。
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 本日の主役、食いすぎの豚は、セイコー、サードダイバー
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サードは国内向け6306(21石)が有名だけど、6309(17石)は、曜日に日本語が無いこと、ハック機能が無いこと、石が4つ減っていること、意外は同じムーブメントだ。太っちょなCラインが魅力的なケースをはじめ、外装デザインは全く同じ。カッコイイとはこういうことさ。6309を載せたスマートなダイバーもあるけど、あれは普通のセイコーダイバーだな。 
このサードダイバーが乗り込むのは真っ赤な「サボイアS-21」(’SEIKO 21jewels’じゃないよ)、すなわちフォルゴーレ号。たった一艇だけ作られたクロコダイル・シャイニー肉厚幅広ストラップだけど、(変態みたいで)アブなくって着用したがられねぇから、ガラ箱で埃をかぶってたんだ。
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軽薄な赤に見えるかもしれないけど、ワニだからなんだか高級そうじゃないか、なぁ。
ズタボロだった回転ベゼルを交換するのは(しかもアジアの補修品)、本人としてみれば、死んだほうがましと思ったかもしれないが、ワニ革の輝きに対してあまりにも不釣り合いだったので交換済み。



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ここらじゃ、サードダイバーとかいう豚が名を売ってるそうじゃねぇか。






このサードへ挑むチャレンジャーは、シチズンのチャレンジダイバー
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日本の時計業界で、セイコーにチャレンジし続けてきたのは、もちろん、シチズンだ。中に積まれるエンジンは色々だけど、チャレンジダイバーの見た目はだいたい同じ(これは、Cal.6001)。
セイコー・ダイバーに比べて、ケースの感じもインデックスもスマートな印象。ベンツ針も、舶来モンを意識してる感じがする。
スタイリッシュなアメリカ人ってとこかな。乗り込むのは、ブルーがまぶしい「カーチスR3C-0」。先端に向かってテーパーをかけ、芯材も少し入れてあるのでスタイリッシュな感じだ。本当はもう少し濃い青が良かったけど、なかなかいい味が出ていて、焼けたインデックスの夜光にもマッチしてる!この夏、幸運のガラガラ蛇を左腕に付けて、名声と金を、そして美しい嫁ッコを手に入れるぞ!
 


 
最後は、ワイルドでデカイ体が特徴の、オリエントのキングダイバー1000m
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セイコーにもシチズンにも無い独自路線でカッコヨさを追求したと言ってもいい。例の、ベビーパネライのケースの採用だ。こいつが乗り込むのは「ダボハゼ」。空賊っぽい迷彩柄を使いたかったので、ワニ革ではなく、プリントの豚革で。フォルゴーレ号からの一撃でやられた尾翼付近を補修したのを意識して、サル革は、迷彩ではなく、ワニ革で作製。オリエントがあったから、国産時計の競争は面白かったのかもしれないな。
 

 
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どの時計もジャンクあがりで、長年、風呂にも入ってなかったからクサかったけど、丁寧にベンジンの風呂に入れてやったので、今は快調だぜ。次回以降、それぞれの分解掃除、ベルトの紹介をしていこうじゃねぇか。

 
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最後に、時計が大好きなお前らに伝えたいことがある。時計に夢中になって、女をムーブメントの機留ネジぐらいにしか考えてないんじゃないか?
女を泣かしちゃいけねぇ。今日は一日、ヤフオクもチェックしないで大事にしてやんな。
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うっとうしい解説で恐縮でした。


今日はこんなところで。読んでくれてありがとうございました。
(年齢を重ねるほどブタがかっこよく見えてくる今日この頃)
 
 
ゼンマイを巻いて明日に備えましょう。(あ、手巻き機構はついてないんだったね)
おやすみなさい。
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