瀬戸内海の島で長年時計屋をやっている松浦氏の話でした。そういえば、いつか見たオギヤハギの番組でも出てきたかな。
「100%修理」をめざし、お客の想いのこもった古時計を直す、島の時計屋さん、新光時計店。こういう店はどんどん少なくなっているのでしょう。跡継ぎがいなくて閉店という話は良く聞きます。(そこに、ジャンク回収業者が現れて私たちがほしいような時計やパーツを買いしめていくのでしょう。うーん。)
私が今の家に引っ越してきた時にも(時計にあまり興味のないころ)古い商店街の時計屋に「廃業します。まだ二階で修理は受けます」という張り紙が出された時計屋がありましたね。そのあとチカラメシになりました。非常に残念。
話がそれました。
ベテラン時計師の朝のお仕事は、掃除。とにかく作業台から畳までホコリを丁寧に落とす、だそうです。
ちょっと前の記事でも繊維が引っかかって止まってしまったという記事を書いたシロウトとしては、非常に身につまされる話でございます。
可能ならばより最善を求めよ、そしてそれは常に可能である。
ヴァシュロンの創業当時のフランソワ・コンスタンタンの言葉が松浦さんのモットーだそうです。
ジャンクだし、まぁいいか、こんなもんで。素人のやることだ。
という言葉でいつも逃げ出して、最善を目指さないシロウトとしては耳が痛いです。
こいつは、ちょっとまえにやったものですが、パーツ待ちや自動巻き効率の様子見という期間が長く、ようやく納得して使えるようになりました。
今は、行き場を探していたカモフラージュ柄ベルトを合わせています。そのうちクロコで作ろうと考え中です。ETAの分解記事も書かねば。
今日はこんなところで。