OMEGA seamaster 600 ツツカナとカレンダーの修正

今日は、シーマスター600の微修正。

手巻きのCal.611です。シンプルな顔つきですが、ムーブはイカしています。
最近、時間がなくて全バラシいじりがあまりできていないのですが、これをチャンスに、前から微調整が必要で気になっていた時計たちに目を向けています。
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だいぶ、初期に分解掃除したもので、精度は悪くないです。少しゼンマイの巻き上げが固いことを除くと、とりあえずは二つの問題がありました。

針回しが緩すぎるので、ツツカナの締め直し
変な位置でカレンダーが切り替わるので、針の刺し直し
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時間が無いから、すぐすみそうなものをやろう、という軽い気持ちかつ甘い気持ちがあったようです。

日車おさえを外そうとドライバーを立てたとたん、前触れなくパキっと(28の隣です)
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出鼻をくじかれた気持ち。さびているわけでもなく、それほど固く締めていなかったので、しっかりめのピンセットではさんで外し、事なきを得ました。
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肝心のツツカナは、専用の小さなV字の台をポンスに乗せて、平タガネで打ってしめてやりました。
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これでちょうど良い抵抗で、回せるようになりました。
前の状態だと、時刻合わせをしてリューズを押し込む瞬間にフワっとずれてしまい、ストレスがたまりました。

新しいネジを入れなおして、最後に、カレンダーが切り替わる瞬間を12時にして、針を刺しなおします。
と、ひとことで言っても一番時間がかかりました。
もともと、時針、分針、秒針のクリアランスがシビアで、針を外したことで若干穴が広がってしまったのか、何度やってもどれかしらが干渉して止まってしまったのです。

結局、秒針をそれなりに曲げて、終了。
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あっさり済みそうなものも関係ない所で苦労するもんです。

プツプツの来ている文字盤だけど、シンプルでいいデザイン。シャキッと伸びた四角いラグも好きですな。

オメガはこれしか持っていませんが、色々、他の時計もほしくなります。キカイもしっかりしていていいです。


リューズ、風防中央のスカシ、尾錠と、実はオメガマークがあちこちで地味に主張しています。
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今日はこんなところで。
読んでくれてありがとうございます。


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