OMEGA 30mm センターセコンド cal.284 (その2:組立編)

オメガ30ミリキャリバー
Cal.284

前回の続き、組み立てます。
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インカブロックに注油してから、巻真の周りから行きます。
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カンヌキ、カンヌキバネ、小鉄車、日ノ裏車を乗せたところです
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カンヌキオサエをはめてネジを留めたら、表へ行きます。

香箱、4番車、ガンギ車を乗せたところです。今回は3番車と出車を外していないので、この後、受けごと乗せます。
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二番車、一番受けをかぶせた後、このように三番車、出車、輪列受けをまとめて載せました。
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角穴、丸穴を締めます。
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受けの中心に、秒カナと受けをはめます。出車との噛合いを確認します。
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アンクルを入れたら、ツメに注油して、テンプを入れたらば完成です。
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いつもリューズを持ってムーブを裏返したりするのですが、このように、ムーブから飛び出た巻真の長さがやけに短いので、(しかもリューズも小さ目なので)気を付けないと落とします。
テンプのインカブロックを上げて、石を良く洗浄して、注油。
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最後に裏へ戻って、
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ツツカナ、筒車、座金を入れたら、文字盤、針を刺せばおしまいです。
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こうして見ると、金粉を黒地に振りかけたような文字盤です。文字盤の端(周囲)にはそうでない部分があるので、本当はこういう状態が正しいのか?ロディコで拭えば、全てきれいに取れそうだな、という気もしましたが、目盛や、「OMEGA」、「SWISS MADE」まで消してしまいそうなので、まったく手を付けないことにしました。
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アンティークとして、この雰囲気を楽しめればいいかなー。

文字盤は紙やすりのあと、サンエーパール。中央にちゃんとオメガマークが見えます。
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ケースには、例の風防絞り器で、はめました。
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ということで、ケースに収納するのですが、
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ところで、機留のパーツは、スペーサーが無く、ガワに直接合わせるのですが、ちょっと下の溝に潜り込ませるのです。
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思った以上に難しく、パキっとやってしまいました。替えが無かったので、片方だけでなんとか頑張っています。ですが、キドメが無くても、ムーブ本体とガワのミゾがしっかり一致するので、ぐらつくこともありません。
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ムーブの直径は確かに、およそ30ミリでした。

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同じようなケースサイズの時計と比べてみると
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いかにムーブメントがでかいか、わかりますね。(ちなみに上の写真のスポーツマンは右端)

少々片振りがありますが、まぁいいでしょ、こんなもんで。
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これで完成だったわけですが、、、
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ご覧のように、リューズが小さい。巻きづらい。ゼンマイの力の強さ身を以て知りました。
初めは、キドメが一つ無いせいで、巻真がムーブとずれていて巻き上げにくいのかと思ったのですが。
そんなこともあって、せっかく掃除したのに、使用頻度が非常に低かったのです。


次回、リューズ交換です。

今日はこんなところで。読んでくれてありがとうございました。
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