OMEGA 30mm センターセコンド cal.284 (その1分解編:破損編)

ひさしぶりに分解記事です。オメガの30ミリキャリバー。
やったのはもう一年以上前ですが、記事にしていませんでした。

リューズを交換してから使用頻度が格段に上がりました。
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オメガ
30ミリキャリバー センターセコンド
Cal.284
手巻き
17石
ミモザの型押しベルトを着せて


ちょっと興味がある人なら聞いたことのある30ミリキャリバーです。
色々派生がありますが、こいつは出車でセンターセコンドにしてあるものです。
地味な顔が多く、古い年代の物ですが、簡単に手に入りやすいです。これは黒文字盤と花びら型のインデックスが気に入って買いました。
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裏蓋を開けると、ムーブのデカさがわかります。
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スペーサーなど無く、機留で薄いガワにぴたっとはまっています。

文字盤は傷んでいて、塗料の経年変化なのか、マットというか泥っぽいというか、妙な雰囲気ですが、ロディコで拭うと後悔するかもしれないのでノータッチです。
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文字盤裏↓ なにやら数字が書いてあります。
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古いオメガと言えば、この、赤いムーブの色が魅力です。
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特に、30ミリキャリバーは装飾なんかは無いけど大きくて迫力があり、ムーブメントを見るだけで楽しくなります。
古いタイプの中3針なので、出車で秒カナを回す仕組みです。




話がいきなりそれますが、前にやった同じムーブで、出車を外すときに、壊してしまいました。工具の記事で書いた話です↓

出車抜きの足場が悪くて、三番車のホゾを曲げてしまい、わかりにくいけど↓コレ。
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なんとか戻せないかといじっていたら、あっさりパキっといきました。
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ので交換。280.1240です。
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ついでに出車もゆがませてしまったようで、交換。280-1249
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という、過去があったので、それ以来、出車抜きを使うときはかなり気を遣うようになりました。また、抜く前に、元の状態での縦アガキをよく見ておくことも大事だと感じました。

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で、今回は、失敗経験してから日が浅かったので、出車を外さずに、受けごと外すというやり方でごまかしたのです。
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注油が面倒だけど、まぁこれでもなんとか洗浄はできます。
出車抜きが無い場合、怖い場合は、このやり方をお薦め、、いやオススメはしないけど。
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というわけで、先にこんな状態になりました。

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角穴車を外して、コハゼバネを外します。無くさないよう、飛ばさないように注意!
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普通はテンプを最初に外すんだけど。今回は、輪列を外してからやっています。
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テンプの青いひげがかっこよかったので、パチリ。
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30ミリキャリバーはロービートながら、高精度だというので評判ですが、その理由の一つがテンワの大きさらしいです。12ミリぐらいあるのかな。
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これで表は分解がおわり、裏の写真は一部しか撮っていなかったけど、とにかくシンプル↓
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(たしか、)ゼンマイは取り出しませんでした。
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次回、組立です。
今日は、こんなところで。


読んでくれてありがとうございました。
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