CITIZEN ADOREX 8050A (その2:組立編、複雑な日の裏)

シチズン アドレックス8050の組立です。

まずは、アドレックススペシャルの写真と記念撮影
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アドレックススペシャル(1974年~)は、ジェモンド、メノウなどの銘石をガワや干支に使っていたのが特徴で、このトンボの写真は青虎目石文字盤だそうです。もちろん、当時のハイテク技術が使われており、最高級品でした。
1971年のグロリアスシチズン52000円~58000円に対し、これら特殊な石を使ったアドレックススペシャルは68000~78000円ということですから、、、。
もちろん、私の「ふつうの」アドレックスは、そこまでしなかったようで、16000
~25000円らしいです。


さて、組み立てましょう。
まずは、裏面で、巻き芯と鼓とキチを入れます。通常、この二つのかみ合いは斜めに切った歯ですが、ちょっとめずらしいので掲載
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たしかセイコーの7S26か何かもこうだったような。機械式の末期はこういうものが使われたんでしょうか。

ピンボケ写真が多いな、、
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パラショックには、すでに注油済。
とりあえず、ここまでにして、表へ行きます。

二番車を入れて、自動巻きからの伝え車を置きます。
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中心のブリッジ(自動巻きの切替車と秒カナ)を入れて、角穴車。ここに角穴車です。
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その上に、香箱。そして輪列からアンクルまで一気に乗せて
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一枚で受けます。文字盤には石数が書いてありませんが、ここに8050Aと21Jと記載。
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テンプを入れて、動きだしました。
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裏に行きます。もうだいぶパーツを乗せたところですが。
ポイントになるのは右の黒いネジのレバーです。
通常の状態で、矢印の部分にある表側の角穴車を回して、ゼンマイを巻くことができます。
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リューズを一段引くと日付と曜日の両方が早送りできます。レバーが反対側に動き、赤矢印の二階建ての歯車がかみ合います。2階は偏心ネジになっており、逆回転すると空転する仕組み。これにより、二つの早送り爪(青)が、それぞれ、動きます。
リューズを時計周りに回すと、上の爪が地板中央のあたりをさらって、曜車を送ります。リューズを反時計回りに回すと、下の爪が日車を送ります。
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このクワガタのような両爪の動きがカッコイイです。グワッシャグワッシャと激しく動きます。


二段引きすると、今度は、二階建て歯車が離れて、中央の小鉄車とかみ合い、日の裏車を経由して、時刻合わせ。
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日車、
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曜車を乗せて。
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文字盤、針を入れます。
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カマボコみたいなこんもりしたインデックス。針の短さとあいまって、時刻を読み取りにくいです。

スペーサーを噛ませた後、ケースに入れて、ローターをはめて
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完成!
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風防は磨いたんだけど、どうしても中央の白くなった傷が気になる。。
水ガラスという選択肢もあったかもしれないけど、とりあえずそのままにしています。

タイムグラファーに乗せて。けっこうイイです。
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実用していても、なかなかの精度。ハック機能もあるし便利だ。せっかくだから、針がちゃんとインデックスにとどいていて見やすいインデックスのものがほしいなぁ。でも、この緑の文字盤もけっこう好きです。
とりあえずボロベルトを装着していましたが、このあと、当時モノっぽい雰囲気のクロコのストラップを作ってみました。
次回、玉斑ベルトの紹介です。


今日はこんなところで。
読んでくれてありがとうございます。


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