SEIKO Speed Timer 6139-6000 (その5:完成「ストップウォッチの購入をお薦めいたします」)

セイコー6139-6000 ようやく完結編です。
その5、プッシャーのトラブルとベルトを簡単に紹介。
イメージ 1


ムーブメントについては、ようやくクリアして、最後はプッシャーです。
どうしてもリセット側のボタンが押せないなぁ、、と思っていたら、こうなっています。明らかにしたのプッシャーは引っかかっています。
イメージ 2

見たところ、軸が曲がっているわけでもないのですが、、。
たいてい、プッシャーのOリングが劣化していて(膨潤して)動きが悪くなる、とブログ先輩のとんぬらさんに教えてもらいましたが、どうも、そういうひっかかりではなく、絶対にビクトモしないのです、、。


横からよーく見てみると、どうもプッシャーの入る穴「パイプ」が、やや歪んでいる(出っ張っている)ようでした。なんとかならないか、と、ヤスリで削ったり、試みました。そもそもゆがむものなのか?と思いながらも、、



そうこうしていると、
イメージ 3
ポロっととれてしまいましたよ、、、
たしかに画面下側がちょっとゆがんでいるみたいだけど、、(これはけずってもムリそう)
イメージ 4
あたらしいパイプなどないし、そもそも一度外れてしまったら、再度つけるのは難しいです。

ということであきらめて、ガワを交換することに、、、
運よく、ほとんど同じ型の、黒赤ベゼルのジャンク6139-6030を手に入れたので、そいつと丸ごと交換。
(つまり、ガッチャということになりますか。記事のタイトルは6139-6000なんですが)

ガワ番号が6000と6030ということで微妙に違うせいなのか、リューズの部分の切込みが、ほんの少しだけ違うのですが、基本的には同じに見えます。


しかし、それでも今度は微妙に、プッシャーが引っかかります。そっちのジャンクは一つは折れていて、もうひとつは社外品でした。

右が6139純正、左が社外品です。Oリングがあるとキツくて戻りが悪いので、はずしました。
イメージ 5

そこに、テキトウなOリングを2本噛ませました(右)
イメージ 6

そして、純正のやつでもひっかりがあるので、もう一つはジャンクの中から6138のプッシャーを使いました(上が6139、下が6138)
イメージ 7

こうして、プッシャーを二つとも非純正を用い、しかも6138のプッシャーは少し長いです、、↓
イメージ 9

それにしても、輪列側(表側)は、いったい何度組みなおしたことか、、。
そういう意味で、相対的に、日の裏側(裏側)の組立分解の訓練不足ではないか?

と、そう思った方、心配無用です。

最後の最後で、リューズを出し入れした時に、グシャーと嫌な手ごたえ。
またやってしまいました。オシドリピンがとれちゃったやつです。
イメージ 10

はいはい、分解しましょう。
イメージ 11

また、針を入れなおしましょうよ。
イメージ 12

そうそう、歩度とか振り角とか、もう勘弁していただきましょう。
これ以上、何もしたくないよ、、、・とういことで
イメージ 17





はい。ようやくの、完成です。
イメージ 13
真正面から見ると、下のプッシャーが長くてマヌケな姿になりますので、この角度から。
イメージ 8


やっと完成したわりにボロイなぁ、と思うのは私だけではないでしょう。
でも気持ちがこもっているので、かわいいものです。

最後に、ワニ革ストラップをちらっと。
今回は、以前、他のもののために作った19ミリカン幅のものがあり、しかもベゼルの色に合う、青色がありました。とても初期の手作り。
イメージ 14

私はDバックルの観音開きがあまり好きではないのですが、長さと時計の大きさの関係で、これがピッタリでした。
イメージ 15

アゴを使っているので、一見、腹の竹斑のように見えますが、斑が小さいし、横方向のシボが浅いので、方向性が乏しいです。
イメージ 16
サル革が緩すぎて失敗しています。定革ひとつバージョンで、剣先があまり飛び出ないので、もう少し、定革の位置を深めにするべきでした、ステッチも上と下で縫い方を間違えているようで、上の列は斜めに入っていますが、下の列は真っ直ぐ。
まぁ、まだ使えるので、当面はコイツでしのごうと思います。


クロノは、楽しいので、また、動作が大丈夫か不安なので、使うたびにスタートストップを押しています。駅まで歩く時間を計ったり、いろいろ日常の時間を切り取って、遊びがてら、術後の検査をしています。

分解してみると、中で、このへんでこうなって、こうやって、針が回っているのだなぁ、、いまごろ、コラムホイールがまた身を削るように頑張っているのだろう、などと思うと、発停が楽しく、そしていとましく、感謝しながら、行うことになります。

クォーツでは得られないクロノの楽しみです。
でも、いじればいじるほど、故障も増えるのかもしれないけど、、、

トンボ本におもしろい記載があったので。
イメージ 18
「ストップウォッチの購入」って、、
うーん、その通りなんだけど、それを言っちゃぁおしまいだよなぁ。

イメージ 19
わかっちゃいながら、押して楽しんでしまう、あぁ、悲しきかな、クロノグラフ


※じっさい、初めてつけていった日、帰り道に駅からスタートし、家についてストップ、帰零したら、またズレた↓
イメージ 20
おそらく、秒針の押し込みに、ためらいがあったためでしょう(穴石が抜けるのではないかという)。

今度は、プッシャーを外したりしてムーブを出すのも面倒だしオシドリピン脱落を防止するためにも、ベゼルを外して、風防を外して、裏蓋は開けずに、クロノ針を、強めに刺しなおしました。


その後は、やっと軌道に乗りまして、無事に今日まで動いています。

車の駐車時間、カップめん、会議やなにかでプレゼンを聞くとき話すとき、テレビアニメを見るときもいい。オープニング、エンディング、CMを除くと実際、何分やってるんだろう?積算計が30分なので、サッカーには使えないな。

クロノグラフは使わにゃ損損ですので、使いましょう。我慢するのは体に悪いので。
イメージ 21

では、今日はこんなところで。
長い連載に付き合ってくださりありがとうございました。


ブログ村に登録しています。クリックして応援していただけると励みになります。

イメージ 22

イメージ 23