SEIKO SPORTSMAN 6602-9982(その1:分解編 シブいスポーツマン、頑張れカズ!)

今日は、シブいスポーツマンを
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セイコー Sportsman 17 カレンダー
cal. 6602B
17石
手巻き
18000回/時(5振動)
1969年製
諏訪精工舎
黒の玉斑クロコを着せて

手巻きの普及機として実用性と低価格を実現した傑作のスポーツマン17。紹介するのは、これにカレンダーがついたモデルです。スポーツマンのムーブは、その後のムーブにも影響を与え、基本設計はファイブにも引き継がれたそうです。
元々は3ケタ表示の頃には957というキャリバーだったもの。

普及機としてたくさんのバリエーションが出たので、色々な文字盤があります。
これは、ダイバーっぽいマーカーや針がとっても素敵で一目で気に入りました。
他のものは多少変わり文字盤ではあったけれども、スポーツマン!と言うほどカジュアルではないかもしれません。

ロレックスなんかであれば、「よい顔」とか「良い焼け具合」などと言われますが、セイコーの普及機では、ボロイとかコキタナイ時計として片づけられそうです、、。
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もともとは、白文字盤だったはずです。このタイプは黒か白ということなので。

よく焼けた顔で地道にビートを刻み続ける姿は、頑張って現役を続ける三浦知良を重ねたくなります。
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カズは1967年生まれ。ちょうど同じくらいに生まれたんだね。
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この年でまだサッカーやるってのはホントすごいと思う。横浜FCの宣伝パンダという厳しい指摘もあるけども、それでもチャンスがある限りは続ける、という一貫した姿にいつも元気をもらっています。
バラを送ったりしてかっこいいよね。いつだったか、自民党か何かに誘われたときに、僕の仕事はサッカーですから、みたいに、かっこよく断ったのも印象に残ってます。

さて、入手時の姿。鼻を折られたカズよりは痛々しくないかな、、でも、見た目はずいぶんやられています。
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もちろん、裏も。ラグのあたりもすごいな、、

でも、針は動くので、きっと大丈夫。
そう思うと、掃除すれば済むだけの外装の汚さなんて、問題じゃないや。
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カビみたいな蜘蛛の巣みたいな、、?



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裏蓋はアッサリしたもの。タツノオトシゴはいません。

パカッと。水の侵入は無いようです。
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この文字盤、なんというか、すごい歴史を感じますなぁ、、
金色のように見えます。
そうそう、めずらしく、インデックスには13時から24時までの表示があるんです。
こういうのが若者にウケたんですよ。
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今日は日の裏から。シンプルです。
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つい、大きいネジから外したら、全部取れちゃった、、
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日車を別の場所で外します。バネを飛ばさないように、そっと。
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早送りの機能はありませんので部品が少ないです。
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巻き芯の周りも特に難しくないです。全部ばーっと取り去って。
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表に行きましょう。
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角穴車を外してみると、コハゼもとてもシンプルな構造だったのです。
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バネの脇にポッチの出た三角の板が乗っているだけ。裏返すと、こう。
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輪列を外して
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あとはツツカナと二番車だけ。
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香箱を開けると、中が乾いてカピカピのカスが見られたので、ゼンマイを取り出して洗います。
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洗浄して組み立てます。次回に続く。
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今日はこんなところで。
読んでくれてありがとうございます。




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