SEIKO 7S26 ダイバー10BAR resist (その2:組立編、ペラくても精度ヨシ!)

セイコーダイバー 7S26Aのつづき、組立編です。

まずは、汚い外装を掃除しましょう。
中枠とかOリングを取り出したり、完璧にバラしても良かったのですが、樹脂やリングが壊れたりすると面倒だったので、ベゼルを外しただけで、あとはそのままです。
完全バラシでないので、水が残るのがイヤで超音波などには入れません。

これはベゼルリングの裏側、クリック感・回しやすさの障害はここに積もったヨゴレでした。
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ハブラシと爪楊枝で頑張りました。あとは濡らした布とか。
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最後はエタノールなんかの付いた布やペーパータオルでよく拭って細かい汚れを取りまして。裏蓋は超音波洗浄済み。
水分をなるべく飛ばすべく、除湿剤と一緒に一晩。効果あるのか疑問ですが。
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さて、ムーブメントを組み立てます。
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ペラい部品たちをどんどんのせていきます。

輪列
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マジックレバーは、こうやって、
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ウケの穴に入れて、例のEリングみたいなものでかしゃっと。
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そのままウケをかぶせて、
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テンプが元気に動きました。
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裏に行きます。なぜか筒車が一時的にハジッコにおいてありますね。
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樹脂のペラい部品をどんどんとのせて
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スペーサーをつけて、カレンダーの類をのせて。この辺も、簡素化されているので、バネピンが飛翔するということがありませんので楽ちんです。
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英語、スペイン語の曜車をのせて
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ビシっと、長針、短針を合わせて中身は完成!
たしかに針がぶっといことと、穴がきついので、ずれやすいということは実感しました。
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そういえば、傷がひどかった風防は、酸化セリウムで休み休み2時間ほど磨いたら、
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少しは目立たなくなったのです。いや、ほんとですって。マシなんですよ。

そういえば、回転ベゼルは、この上にがちっとかぶせるだけなんです。バネとかありません。↑左下にみえるポッチに、ベゼルの裏の溝が合わさってカチカチ言うのです。

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回転ベゼルの内側のOリングに、シリコンオイルを塗布します。
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それでもって、ガチっと。
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裏蓋のOリングもカチカチで割れたので、交換して、シリコンオイルをつけて、
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ムーブメントを入れて、ローターをのせて、
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完成。おっと、この作業に九時間半もかかったのか。
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歩度なんかを調整します。

長いこと、びぶ朗と、手作りヒャッキンピックアップマイクを使っていたのですが、不器用なもので、そしてキカイ関係の知識がなさ過ぎて、未熟なマイクでした。
そのため、毎回、測定にはストレスがあり、しかも、この手のケースのしっかりしたものではピックはほとんど不可能でした。
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そこで、ついに買いました。中国製のAmazonとかで3万で買える、このタイムグラファー。同好の士に情報を聞いたところ、アダプタが付属していないので、日本のコンセントに入らなかったという話でした。アマゾンのレビューにも、ついてない、という人と、ついてたけどブッコワレテいた、というレビュー。

私は、アマゾンのEEEショップと言うところで買いました。他の店舗や過去にはどうだったかわかりませんが、少なくとも、私のケースでは、本体と、ピックアップと、コンセントと、日本のコンセントで使えるアダプタ(先端についてるやつ)が、付属していました。別途買おうと思ったのですが、助かりました。
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使ってみると、いやー便利!!もちろん、時計部品屋さんで見るような高いやつに比べればそれぞれがチャチく見えますが。十分便利!!
違う姿勢もすぐに測れる。
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いやー買ってよかった!!
じゃみまるおさん、情報ありがとうございます。

ところで、期待していなかったけど、結構、良い値を出してきました!ちょっと緩急計をいじっただけで、日差+10秒程度。姿勢差はまあまあ部類なのかもしれませんが。
実際にはめて何日かすごしたところ、ほとんど気にならない程度。こりゃあすごい。7S26Aすごいぜ!!


ということで、次回、ストラップ編に続きます。
まだ、台座が完成していませんが、現在、仕上げに着手。
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今日はこんなところで。
読んでくれてありがとうございます。
おやすみなさい。
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