今日は、かつてグノモン社から出版された有名な本を2冊、ご紹介。
『基礎時計読本』と『標準時計技術読本』
有名なので、時計いじりをやるなら持っておけ、という話があるので、
この趣味に足を踏み入れたときに、苦労して手に入れたものです。
結論から言いますと、ド素人の私には、直接、役に立った部分は多くはありません。
もちろん、教科書として、持っておくのは反対ではありませんが、ヤフオクの高額取引の戦いに、ズブのシロウトは参戦する必要はないな、と思いました。
同じ価格ならセイコーの技術書を買うほうがいいな~。
基礎時計読本 小林敏夫 著 7000円
1967年2月15日第一刷
2004年に復刻?(新装改訂増補版)ラテール・出版局
とにかく、発行元のラ・テール出版局に電話しても、一切ありませんし、増版の予定なし、とのことです。
普通の本屋にはないだろうから、古本屋を探そう、とネットサーフィンをしまくりましたが、まったく見つからず。あっても、足元を見るような価格で強気な値段がついています。
足にマメを作っても、探しました。神保町の古本屋街を必死で。
でも売っていませんでした。そもそも時計の専門書なんてほとんどありません。
ただ、確か、明倫館書店という、自然科学系の古本が多く置いてある地下に、時計関係の古本があり、別のグノモンの本がいくつかありました。3,4冊の束で数万、という価格でしたが。
結局、ブックファーストだかなんだかデカイ本屋の在庫に新品がありました。
新装増補版は、2000年代に出たものなので、全国チェーンのでかい本屋のどこかに少しだけ残っていたのです。盲点でした。
マクラが長くなってしまいました。本題に。
要するに、(あたりまえですが)時計学校で使うようなものですから、専門的なんですね。ちゃんと勉強して理論を学ぼう、というものです。
「難解な理論は一切省いた」とありますが、理系が弱い私にはつらい箇所も多く、全部は読めませんでした。
最初は、
読み物みたいで楽しめますが、、、
部品の動きを知るためにも、製図ってのが必要なんでしょうね、このあたりも、見てるだけでぐったりしてしまいました。
各章の最後に、ちゃんと練習問題も乗っています。答のページはないですが。
途中で挫折しそうになったのですが、苦労して、それなりに高い価格の本ですし、頑張って読もう、、と。
面白そうなところ、というかすぐに知りたかった部分を飛ばし読みしていましたが、やはり基本が色々と書いてあるので、勉強になったのは確かですね。
断片的ですが、理解できた部分や、参考になった部分、の一部ですが、いくつかご紹介。スキャナでなく、写真撮影でしかもボケていたりして申し訳ないですが。
腕時計の基本構造
ムーブメントの種類や大きさ
ゼンマイのこと
注油
輪列の計算
脱進機
テンシンや耐震装置
他にもいろいろあって、買ってよかったな、と今は思っています。バイブルとして、何かあるたびに関連する箇所を調べる、というような使い方をしています。
この本は、やはり、ちゃんと先生がいて、教えてもらう現場で使われるべきものなのではないかと思いました。独学でこれを基にやる、というのは無理かと。
とりあえずプラモデルのように組み立てて、動けばいい、というような私のような初心者には、具体的に、ETA○○番の分解図、とオイルチャートを見ながらブツと対峙する、というのが良いですよね。
勢一守さまのページ
ついでに、一緒に手に入れたもう一冊
標準時計技術読本
米国時計学会日本支部 編 5600円
1960年6月1日
2006年復刻? ラ・テール出版
こちらはブローバ時計学校の教科書を編纂しなおしたもの、ということです。基礎時計読本より実践的です。
ただし、実践と言っても、シロウトの実践とはわけが違います。
高い技術が盛りだくさん。そして、こうしたプロの技術に取り組むにはもっと道具もそろえる必要があるでしょう、、。
結果、前者以上に本を開く回数が少ないですね、。。。
最初は、フレンドリーなんですよ
ほうほう、心と眼と手の動き、ねぇ。
振れ見ねぇ、、、話には聞きますねぇ、、
うーむう、、、、チラネジをヤスリで削って重みをねぇ、、、、
ヒゲゼンマイの調整かーーー
シロウトの域を出て、資格を取ろうなんという方にはぜひオススメしたいです。
最後に、どんな内容か、目次だけでもご紹介します。
今回の記事は、ただ本の写真ばかりでしたが、、、
今日はこんなところで。
本日も、最後まで読んでくれてありがとうございます。
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