Lord Elgin 670 角金スモセコ (その3:クロコ 玉斑ストラップ)

ロードエルジンcal.670の続きです。その3、自作ストラップのご紹介です。

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マットのクロコダイル玉符
こげ茶
長さ:剣先側 10cm、尾錠側 7.3cm
幅:時計側 19mm、尾錠側 15mm
厚さ:2.5mm-2mm
フラット(全体に薄い芯材入り)
茶色のビニモ8番手

角金にピッタリのクラシックな雰囲気を出そうと、先端にむけて細くなるスタイルです。
厚さの変化はほとんどない、フラットな仕上がりです。でも、少し盛り上がりがほしいので全体に薄い芯材を入れるという個人的に初の試み。
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また、ステッチはやや細い8番手で、針の入れ方を逆にして、表側は真っ直ぐに裏側がななめにラインが入るようにしました。同系色にしてあまりステッチが主張しないようにしました。
アンティークなドレスウォッチを目指しました。

それぞれ革を切り出します。
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端っこの巻き込む部分をすでに漉いていますが、まだまだこれから。

玉符のばあい、特に筋が多いため、御覧のように裏から見ても、シボの部分が浮き立っています。これを手作業でなるべく平らにするのですが。これが大変!
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まあ、しょせん、こんなものなのですが、今回は結構、頑張りました。
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裏革も表側が巻き込まれる部分、斜めに漉いていたのですが、、、
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勢いに乗ってこのざまです、、。
へこみましたが、切り出しからやり直しましょう。

こんな感じで接着に移りました。
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とちゅうハショっていますが、はりつけて、ネジ捻でラインをいれて、菱目打ちで穴をあけます
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初めは定革ひとつのみの予定でしたが、やはり設計ミスで、遊革が必要だと、追加で作りました。ひとつの予定だったのでイヤに幅が広いです。

いつもと逆に表側のステッチが真っ直ぐに見えるように縫いました。まああまり目立ちませんが。まっすぐだと手縫いっぽさが薄れます。ま、ミシンと言うには乱れが目立つし太いですかね。
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フチ捻を熱して、コバを焼き締めて、
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こんなかんじで、
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ステッチの外側に飾り捻が入りました。


そのあと、いつも通り、さらに整えてから、今回ダークブラウンの顔料で仕上げました。
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後略・・・


完成です。玉斑は竹斑とは違った魅力があります。こっちも好きですね~。
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全体に芯材を入れるのは、完全フラットとは違って、雰囲気があって、気に入りました。まぁサイジングと張り合わせの微妙なズレのため、けっこう見苦しいですが。

裏側です。いつもだと、このななめのステッチが表に見えます。
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装着しました。
色も玉斑のバランスも合っていて、味のあるビンテージエルジンをしっかりサポートしているようです。
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相変わらずのコバですが、、。妥協と書いてコバと読みます。
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厚さは、このくらいが、この時計にはジャストかな。


やはりサル革は2本必要でしたね。定革、遊革、両方に軌道修正して正解。
手に付けたときもピッタリきます。
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時計本体が小さいので、シャリオの時のように冒険した色使いをすると、レディース化して、実用できません。今回は良かったです。精度も結構しっかりしてるし。
今まさに夏が来ようとしているので今は室内での着用がメインですね。秋が楽しみ。イメージ 18
今日はこんなところで。
お付き合いくださり、ありがとうございました。


どうにも仕事の繁忙により趣味の時間が無くなってまいりました。しばらく時計も革もいじれなそうです、、。手持ちの時計を紹介する、、よりも、せめてカンパノラを頑張ろうかな、、それも無理かなぁ、、、。
では失礼します。



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