キャリバー別カンパノラ紹介
cal.677*系
※ブログの趣旨と違いますが、たまに、シチズン高級ブランド:カンパノラを紹介していく予定です。
●まくら●
ミニッツリピーターのボタンを押した日には、うれしくてオイオイ泣いてしまいます。電子音なので、ちょっと耳にキーンと来ますが。
カンパノラがスタートした2000年当初は、この機械はラインアップされておらず、アクの強いパーペチュアルカレンダーやちょっと趣の異なるコスモサインなどで構成されていました(インパクトは十分だったでしょう)。しかし、このコンプリケーションシリーズこそが、「クォーツ高級ライン」としてのカンパノラの地位を確保した重要なシリーズです。ムーブメントの面白さとデザインのバランスが素晴らしいのです。普段使いが可能で、飽きのこないデザインでしょう。シチズンの技術で成し得た複雑計クォーツに、伝統的な日本の漆塗りで着飾ったことで、他にはマネのできない高級時計が生またというわけです。
●仕様●
すごい盛りだくさん!これで、エコドライブで、防水があって、年差ムーブだったらほんと、最強!というクォーツです。性質上、電波時計はちょっと無理だろうから、やっぱ年差がほしい。
●生まれと育ち●
このシェルマンの複雑時計はスイスでも大変有名になり、機械式時計しか相手にされなかった高級時計の中に、クォーツの存在感を見せつけた形となりました。ラ・ショー=ド=フォンの博物館にも収蔵されたということです。
満を持して2002年のバーゼルで初めてカンパノラにこのムーブが乗りました。深緋こきあけです。
エクシードも高級ラインですし、仕上げを見てもかなりカッコイイですが、漆塗りの文字盤によりその価値は相当アップし、大きな話題を呼び、シチズンはカンパノラの存在を広く知らせることになりました。限定で作られたこの時計は2005年にはノーマルシリーズになり、現状のカタログにも掲載され続けているロングセラーとなりました。
●BTO●
この深緋シリーズは、BTOビルトトゥーオーダーという、客が自由に、文字盤やベゼルのパーツを選べるというサービスをやっています。一部の店舗で。文字盤12種、リング(インナーベゼル)4種、針32パターン、バンド7種から選べば、実に10752通りの組み合わせの中から、自分だけのカンパノラができるのです!
色が違うだけなんですよね、要するに。しかもベゼルの数字がローマンでなく、アラビアの「とび数字」。全数字アラビアだったらよかったのに、と。
どっちにしても、個人的にはこのサービスは、ウーン、いけてないなぁ。と思ってました。こんなに色のバリエーションはいらないから、数字のローマンとアラビアとかサイズの違うやつとかのバリエーションで選びたいなぁ。たしか6万くらいの上乗せだった気がするし。
●最も小ぶりなカンパノラ●
ところで、やや遅れて、文字盤が一回り小さいシリーズが登場します。深緋シリーズは、ローマン数字の書かれたインナーベゼル(?)の幅が広く、そこがあのデザインの特徴でもありますが、目立っていてデカ厚感を出します。こちらはそれが無い分、ややすっきりした印象があり、カンパノラの中で最も小ぶりな時計です。
やはり、漆塗りという付加価値で、ガラっと変わりました。くろつるばみ、紺瑠璃は、先の深緋の漆塗りとは少し異なり、文字盤全体がより一層キラキラと輝いているように見えます(粒子の大きさの違いか?)。さらに遅れて発表されたそに鳥はこの緑が素晴らしい。このシリーズも、ロングセラーとして今でもカンパノラ扱い店舗で、3種の内一つは見かけます。
ともかく、カンパノラの中では最も小ぶりなシリーズで、私のような腕の細い人間でも何とかつけられるというのがうれしいですね。ただし、インダイアルは相当に細かいので、今日が何曜日か、何日か、よーく見ないとわかりません(それは深緋シリーズでも同じでしょう)。※使い方とかユーザーとしてのレポートは、自分の時計を参考に、また次回以降の記事でやろうと思います。
●クロコダイルストラップ●
そういえば、伝えておきたい、ストラップ。カンパノラでストラップモデルのものは、クロコの一番いい肚の部分を使っていて一匹からチョットしかとれないんだよ、って宣伝されてます。たしかに上質です。生で見るとかなりいい革に見えます。
そして、コバはヘリ返しのものもありますが、切り身があるんですよ、うれしいです。私のような素人にはみただけでどのくらい手がかかっているのかわかりませんが、結構気合い入れて仕上げてるんだろうな。こだわりを感じます。
●商品一覧●
以下、わかっている範囲での機種一覧です。オマケでカンパノラ以外のも載せています。
Cal.6770-6772
※最後の桁によって微妙にムーブメントが異なるのか、何に乗せているのか、で違うのかもしれませんが、詳細はよくわかりません。私の調べた範囲での予想になります。
★Cal.6772:通称(?)「深緋シリーズ」
50mm x 43mm x16.5mm
CTR57-0881 深緋こきあけ(限定)
アラビア数字
私としては手首が人並だったら、こちらの限定モデルが一番ほしかったんです。アラビア数字がとってもかっこいいのです。
青いやつもあるようなんですが、詳細不明、、。
CTR57-1001(深緋こきあけ)
ローマン数字の通常バージョンです。
CTR57-0991(白)
これは漆ではなくギョーシェを楽しむものです。でも、やっぱり漆がほしいなぁ。何本も買えないから。
CTR57-1061(白)トノー
54mm x 41mmx16.5mm
うーん、トノー型。うーん。いいけど。
★Cal6771:通称「小ぶり文字盤3兄弟」
48mm x 38mm x 16.2mm
CTR57-1091(黒橡くろつるばみ)
ただの黒じゃないよ、カッコイイです、これ。このモデルだけレザーストラップなので4万円安いです。
CTR57-1101(紺瑠璃こんるり)
私が最後まで悩んだヤツです。青がきれいなんですよねー。緑よりは日常で使えると思ったし。名前も素敵です。
CTR57-1102(そにどり)
私が唯一、中古でない時計を買ったやつです。この色は相当にかっこいいのです。見とれてしまいますよ。ロレックスのライム色に負けてないゾー。と、言ってみたくなる。
★おまけCal.6770、6771:カンパノラ以外
エクシード グランドコンプリケーション。基本的なデザインです。
このムーブに限らず、カンパノラに乗る前には、カンパノラと同じムーブメントが色々なものに入っています。海外ものも入れると把握できませんが。ひとたびカンパノラに乗れば、なるべく差し控えるようになるようです。カンパノラの半額くらいですからね。シチズンで差し控えても、他のブランドで売ってたらアレなんですけど。
シェルマン
ある意味こっちが本家本元なので、しょうがないでしょう(しょうがないってどういうことか?)色々なバリエーションがあります。
天賞堂。これも有名。HPの仕様には、国産クォーツムーブメント、とだけ書いてあるね。
GSX Bollard
GSXではかなりいろんな種類が出ています。これは、もうクラシックないわゆる機械式のコンプリケーションのデザインとは全然違うので、方向性としては面白いですね。このムーブメントはただでさえ分厚くて重いので、防水はありませんが、GSXではイカツイ防水版を出してます。
月齢を気にする航海家にお勧めです!真夜中の甲板でもミニッツリピーターで時刻もわかるしね。あ、針の夜光で時間がわかっちゃうか。
Timepiece ? TicTacのオリジナルらしいです。
うーむ。なんだこれは。
チクタクよりはいいかも!
最近、こんなものも見つけました
全アラビア数字が大好きな私ですが、、。
ウーム。もうすこしこのムーブメントを大切にしてほしいぜぇ。。と思いました。
他にもこのムーブメントを乗っけてる時計があったら教えてほしいです。安価なものほど興味あります!
ということで、キャリバー別カンパノラ紹介の第1回でした。
お付き合いくださり、ありがとうございます。
今日はこんなところで。