カンパノラ cal.7764 デュアルタイム(ワニ顎ストラップ)

ブログの主旨から外れる内容ですが、私の好きなカンパノラを紹介しています。
(ゴールが見えてきて気合いが入っているのでカンパノラ記事が続きます)
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今日はキャリバー7764、デュアルタイムです。

●「知らない国の時間で、一日を過ごしてみた。」
2003年に発表されたデュアルタイム。他のカンパノラのトノー型と比べると一回り小さい作りです。8時位置に第二時間帯を示します。

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CTU57-0871

クロノグラフみたいに見えるA、Bのボタンで、ローカルタイムの調整をします。アンビリーバブルなほど「アングローバル」な私の生活には、本当に必要がない機能なのですが、現代ビジネスマンなら、持っていても便利ですよね、きっと。
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実は、針がレギュレーター表示の、カンパノラ「ミニッツリピーター 」 にもデュアルタイム機能はありますが、まぁあれはまた別物です。
キャリバー7764は、どうやら、カンパノラ専用のようで、他のものを探しても見当たりません。最近は、こうしたデュアルタイム機能の時計も出ているようですが。
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この、トノー型デュアルタイムは、ギョーシェ模様とアラビア数字、インデックスも青い石が使われていてとてもきれいです。
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歌手のミスターなにがしの桜井着用モデルという話をネットでチラホラ見かけます。(そこで、2003年版のデュアルタイムはミスチルモデル、と呼びます)

52×横37mm というカンパノラにしては小ぶりな時計だったので、私も購入し、大変気に入っていたのですが、ジャンク時計を集めすぎて、金欠にあえぎ、手放してしまいました。また、トノー型で丸くふっくらしたデザイン、アラビア数字が、どうしてもフランクミュラーのイメージが強くて、なんとなく、これはカンパノラじゃないかもしれん、と思ったのでしょう。別に似てないですかね。
  
サファイア風防から眺めた文字盤の立体感と、放射状に入ったギョーシェ模様がかっこいいです。アラビア数字フェチにとっても嬉しいですね。
当時の写真が残っていますので、載せてみました。
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この時計のために作ったクロコのストラップです。
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ブルースチールに合わせたブルーのアゴの角斑で作りました。
竹斑よりもやや小ぶりの斑で、竹斑ほど、方向性が無く、斜めになっていたり乱れているようにも見えますが、逆に扱いやすいです。クロコの証であるピット穿孔が、各ウロコにはっきりと見えます。
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最初に作ったものがあまりにもヘタだったので、作り直したという経緯があります。こちらが第一世代。玉斑です。
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今よりも下手です、コバもステッチも。やたらに分厚いですし。
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左が第二世代、右が第一世代。
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裏を見るとステッチの乱れが良くわかります。色もグレーでなく、生成りなので目立ちます。右と左で縫い方が逆になってるし、、。
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剣先もやけにカクカクしていて変です。
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そういうわけで、第二世代は、少しは作りがましになりました。
でも、サル革が薄く貧層で、しかも緩めに作ってしまい、機能がイマイチでした、、。でも、あまり使っていないので、もったいないから、今はスピードタイマーに装着しています。
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第三世代を待たずして時計がいなくなりました。残念。

 
●クッションケースのデュアルタイム
さて、ミスチルモデルから、6年後、2009年には、カンパノラではおなじみになっているURUSHIのバージョンが登場しました。
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例によって、儀同哲夫氏が手掛けた文字盤です。この新バージョンのデュアルタイムのデザインは、コンプリと同じ流れをくむカンパノラ的デザインだと思います。ちょうど、前回紹介したコスモサインのリニューアルもこの年に発表です。2009バーゼルのカンパノラは、セルフカバーがコンセプトだったのか。

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丹念に幾重にも塗り重ねた「本物の黒」と謳う黒麗(くろうるし)は、100本限定。たしかにこの黒っぷりは、圧倒的です。黒に「うるわしい」と書いてクロウルシ、とはなかなか良いセンスだと思う。生で見てみたかった。


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かたや、すっかりシリーズ化し、カンパノラの代名詞といえるカラーの深緋(こきあけ)ですコキアケのほうは、まだ百貨店などで良く見かけます。やっぱりこの漆は素晴らしいですね。
新設計のクッションケースは、ケースと裏ぶたの合わせ面に凹凸がなく、流れるような曲面になっています。ほれぼれするなぁ。
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ミスチルモデルは縦がやや大きい(53mm)ですが、横が37mmで、なんとかつけられましたが、個人的に、こっちのザブトンモデルはそうとうデカく感じます。(細腕の場合、縦の長さの方が重要かもしれませんが)

今回は、一応発売当時の価格も載せてみました。
CTU57-1241「黒麗/くろうるし」(限定100) 420,000(税込)
CTU57-1242「深緋/こきあけ」  378,000(税込)


スペックです。まぁ相変わらず月差15秒です。
デュアル球面サファイアガラス(無反射コーティング)
平均月差±15
デュアルタイム/時差修正機能/JIS1種耐磁
50.0mm/43.0mm/厚み13.3mm



 
武田双雲コラボモデル
そして、2010年、黒漆よりもずいぶん高い価格で、書道のセンセイとコラボしたバージョンを発表!
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文字盤には、確かに、「感」という文字が見えます。
書道ファンかつ時計ファン、もとい、カンパノラ好き、という人間には垂涎です。
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武田双雲コラボレーション
 CTU57-1261 630,000
 個人的にはどうせなら、やっぱり黒漆がイイゾ!(価格が上がりすぎ。価格をくらべてみてください)うーむ、武田バージョンは、「和っぽい」カンパノラを追求した結果かもしれませんが、全面漆の質感を持つ黒麗には勝てないような、、、。
半年ほど前に、幕張だったか、どこかのアウトレットで発見。結構な割引率でしたが。。。

「感」は「感動」のカンらしいけど、私は、「カンパノラ」の感だと深読みしています。「感覇野羅」!!!と漆文字盤に武田先生に書いてもらって、2015年のバーゼルに乗り込もう。笑われてもいいじゃないか。
(最近は、バーゼルでカンパノラが発表されてないみたいだけど、「やっぱりクォーツは高級時計にはなれねぇよ」とウケが悪いのかな、、、「ジャップのクォーツは、せめてGPSとかのハイテク系じゃないと意味ナイヨ」と考えられてるのだろうか。。。それでもセイコーはめげずにクォーツのGSを発表してたじゃないか。カンパノラに自信が無いのか。もういちどカンパノラ頑張って欲しい。その方向性は機械式カンパノラで本当にいいのかな、、せめてシチズン製の高級ムーブを乗せてくれよぉ、、、、、)

今回の記事はデュアルタイムでした。
今日はこんなところで。
カンパノラ記事の完結編も近いです。
どこかにいるかもしれないカンパノラ同胞のために、あと少し、頑張っていきます。



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