ブログの主旨からはずれるのですが、ときどき思い出したように、私の好きなカンパノラを紹介しています。
今日は、カンパノラの天体時計、コスモサインです。
●「文字板に、無限に広がる星空」
CTV57-0742 丸型
CTV57-0752 トノー型
cal.4391です。
通常の三針の下層に星座早見表のディスクを備えており、ある意味、カンパノラの「中空の美」の別の側面を打ち出したとも言えます。
日本標準時(明石上空)北緯35度の星座が緻密に描かれ、リアルタイムでの星座を楽しめるのです。必要に応じて、文字盤のみ動かし、希望する日時の星座を確認することも可能です。また、緯度によって星空の見えるタイミングは微妙に変わりますから、自分の住んでいる場所に合わせて星座版を合わせるのがベストですね。
四等以上恒星452個、主な星雲星団119個を印刷しているということです。恒星はスペクトル別に色を塗り分けてあったり、表示が分離困難なものは合成投球で表記するという緻密さ。当時、通常の文字盤印刷とは異なる新技術で、21版の重ね塗りを必要としました。文字板の地平線を用いて,日の出時刻と日の入り時刻や日照時間などもわかります。
これはもうただの時計ではありません。天体少年および天体中年なら感動すること間違いなし。
私はそうではないのですが、先日、現行品をまじまじとお店で見ましたが、すごいです。ただなんとなく星空を描いた時計とはわけがちがいますね。ここまでやって、当時20万以下で発売するんですから、世界に誇れます、シチズン。
●クラブ・ラメールあるいはアストロデアのままの方が良かった?
カンパノラは、基本的に「ガワ時計」---つまり、既存のムーブにガワや文字盤で付加価値を付けたラグジュアリークォーツ時計---であったことを忘れてはいけません。
このカンパノラのキャリバーは、cal4391ということのようです。
発表当時、シチズンは開発の経緯をこう述べています。
「カンパノラは時を哲学するというテーマから、事象としての時を様々な角度からとらえようとしています。時の存在を突き詰めようとすると、太陽の運行に始まり、さらには天体の運行、つまり、宇宙に行きつくわけです。時間と空間と言う観念は同次元に存在していますから、宇宙と言う空間を時計で表現できないか、というところからコスモサインが生まれました。パーペチュアルカレンダーの次にこの時計が生まれたのは自然な流れだったのです」
なるほど、この緻密な天体時計をつくるという発想が、中空の美、ラグジュアリークォーツ、としてのカンパノラの哲学に当てはまるのは確かでしょう。
しかし、天体時計の源流は、シチズンが、以前から商品化していた、クラブ・ラメールに他なりません。(この写真は1987年の時計)そのことは、ガワ時計のカンパノラとしては、強く主張する必要はありませんが。
ほかにも「ムーンサイン」などがあり、クラブラメールはけっこうな人気があった模様。
カンパノラが発売されたあと、この時計を、天体好きの客層を狙って特化したのが2005年からのアストロデアです。もう販売していませんが、シチズンという名前を消して、独自のブランドということで少数だけ販売していました。
こちらは、カンパノラほどの高級時計ではありませんが、こちらでも十分すぎるほどの緻密な夜空が描かれていました。色々なパターンがあったようです。
「腕時計徒然記」をはじめ、シチズンの天体時計が書かれているブログは他にもたくさんありますので、ぜひ確認しましょう。
●現行のコスモサイン CTV57-1231
カンパノラのコスモサインはカンパノラ史2年目に誕生して、今なお存在するということは、結構なロングセラーシリーズということになりますね。
2009年バーゼルにも出展されたこのCTV57-1231は、現在もカタログに載っています。カタログでもホームページのコンテンツの中でもカテゴライズされにくいというか、浮いている感は否めませんが、、。一属一種のマニアックな生物種のようです。
いっそコンプリケーションの中に入れてはどうでしょうか。
この新タイプは、ロゴはもちろんCITIZENからCAMPANOLAに変わり、インデックスのリングが狭くなり、星座版の面積が1.5倍に広がっています。もちろん、星座版の緻密さは磨きがかかっています、4.8等級以上の明るさの校正1027個、星雲星団166個を表示!
現行のスペックを記載しておきます。天体関係の機能がたくさんあります。
CTV57-1231
cal.4398
平均月差±20秒
ガラス デュアル球面サファイアガラス(無反射コーティング)
サイズ 径44mm、縦52.6mm、厚さ14.5mm
JIS1種耐磁
●お手軽ラインの天体時計ラインを復活してほしい
個人的には、カンパノラの価格を出さないと天体時計を買えないのはさみしいです。別に天体中年ではありませんが(ちなみに嬶は天体が得意な天体淑女です)、
手首に宇宙を乗せる、という天体時計の発送は素晴らしいと思う。
だから、そこまで緻密でなくてもいいので、もうすこし安価のラインも一緒に出してほしいです(そうするとカンパノラのコスモサインが売れなくなるのか?)。ガワもあんなにどでかくなくていいのです、細腕には。
別に星座盤ではないけどランゲの裏側もすごいですなぁ。2149万円
シチズンがこういう道を行くわけではないんだから、やっぱり、大衆CITIZENむけの天体時計もほしい。
まぁ結論としては、とにかく、すごいですね。この文字盤は。時計そのものの技術力というわけではありませんが、やはり日本の誇る技術力です。
アニメでは、’奥山村’でキャンプしたジャイアンの、もう少し詳細な情熱的な回想シーンがあるのです。
「(前略)~~山小屋のトイレっていうのは外にあるんだ。で、寝ぼけ眼で外へ出て、、、俺は、アア!っと驚いたね」
「星だ!一面の、空一面の星だ!隅から隅までビーッチリの星空!!!」
「まさに生まれて初めて見る星空!!俺はオシッコを我慢していたことも忘れて、見とれてたねぇぇ、、、」
文字盤の隅から隅までビーッチリの星空!私も左腕に乗せたくなりました!
今日はこんなところで。ごきげんよう。
読んでくれてありがとうございました。