TAG HEUER Professional 1500 (台座付ストラップ第一号)

今日は、最近、ハマっている「台座付ストラップ」です。自作の第一号のご紹介。
オメガ用の試作品を経て、一か月ほど前に完成したものです。
ボロめのタグホイヤー(クォーツ)を手に入れて、私にとってはデカいのですが、台座ストラップが合いそうだったので着せてみました。
 
まず、時計の紹介を簡単に。
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TAG HEUER タグホイヤー Professional 1500
クォーツ (WD1211 BA0610
1990年~製造
径40mm
SSで表面はツヤ消し
200m防水
ねじ込みリューズ
逆回転防止ベゼル
 
タグホイヤーはもちろん高級時計でも有名ですが、かなりクォーツも出していて、ジャンクでも安く手に入りますね。このシリーズはホイヤーとしてもコスパ重視で雰囲気を多くの人に味わってもらおうと、安めの設定。当時のタグホイヤーの入門的な時計です。
だいぶ古いので、夜光も光らないし、防水もダメでしょう。文字盤はストーン加工?とでもいうのでしょうか。キラキラ光り、結構カッコイイです。
ただ、視認性がやや悪いかな。特に日付の窓の中が同色でいまいち。
 
ストラップです。
黒のアリゲーター、マット・竹斑で作製しました。
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幅:20mm-18mm
厚さ:3mm-2mm(フラット)
剣先側10cm、尾錠側6.5cm
台座サイズ:3.5cm×13cm
台座厚さ:2mm
猿革:ダブル定革
ステッチ:ビニモ5番手の生成
 
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剣先が三角でちょっと洗練されていない感じですけど、 ごっつい(パネライっぽい?)尾錠と対峙するにはちょうどいいかな。
 
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裏はしっかりした牛革でシボがあります。
試作品の反省を生かして、スリットを通りやすいように、ストラップには芯材(アンコ)を入れていません。フラットタイプです。
 
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小穴はひとつ。
スリットは両脇をポンチで穴開けて、革包丁で繋げて、あとはひたすら磨き。
 
コバはいつもよりうまく行ったのですが、真横からみるとバレてしまいます。
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コバは、顔料を使わずに、黒の染料で染色し、サンドペーパーでの磨きと、トコノール、フチ捻での焼シメ、コバワックスでの仕上げ。といった感じで作りました。
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小穴の位置が、斑のスキマ、シボに近いため、使うたびにダメージが心配ですね。イメージ 8
ステッチは生成りなんですが、作業の間に汚れたのか、グレーっぽく見えます。でもマッチしているからいいかな。
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時計を装着した全体像はこんな感じですね。
もちろん、この赤と緑はタグホイヤーのマークに合わせて。これがやってみたかったんですよ。通常の定革、遊革でなく、ダブル定革です。イメージ 10
黒に、このド派手なカラーが生えます!
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ステッチのハジの飾り捻は、ネジ捻ではなく、フチ捻で焼しめたときに付けたものです。これが結構成功したので、喜んでいます。
 
この尾錠は安物なんですけども、結構ごっつくてピリッとシメてくれます。
サテン仕上げなので、つや消しの時計本体とも自然に合うし。
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ちょっと猿革のコバ塗り(黒の染料)がはみ出て汚いですね。
剣先の長さは、オメガの試作品よりもちょうどいいです。ちょこっと猿革をはみ出ていて、自分の細腕にはぴったりの大きさで作れました。
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作るときの労力は倍以上かかりますが(特に台座のステッチを一気に手縫いするのはけっこう疲れます)出来上がった満足感ももっと大きいです。
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私の古時計達のなかでは、クォーツは多くありませんが、台座ストラップが気に入ったので、頻繁に使用している時計です。
今後、第二号も別の時計のために作っていきたいです。でもその時計はOHしないといけないし、、ずっと先になりそうな予感。
 
そういえば巷ではバーゼルですね。タグホイヤーカーボンとかパール文字盤とか出ていましたが、私はJリーグをよく見るので、セレッソ大阪モデルが気になりました。
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では、今日はこんなところで。